Government Involvement 政府の関与4大否定論(創造論/ID論・温暖化否定論・HIV否定論/AIDS再評価運動・ホロコースト否定論)の一角をなすHIV否定論とは逆の立場にある、米国政府製HIVというのも人気があるようだ。たとえば、Wangari Maathaiも2004年頃にはHIVはどこかの政府/企業によるものという説を信じていたことがわかっている。
Jeremiah Write師が参照した政府が開発したHIVという説は、AIDS流行の初期に始まっているようだ。1986年に常軌を逸した東独の生物学者Jakob Segalが"AIDS: USA Home-Made Evil"を出版した。このパンフレットによれば、Fort Detrickの軍研究所で科学者たちがHTLV-1(T細胞白血病を起こすレトロウィルス)とVisna(羊のウィルス)を合成して開発した。科学者たちはその致死混合物を刑務所の服役囚に与えた。服役囚たちはその病気を一般人に広めた。このケースでは、Jakob Segalはソビエト偽情報エージェントとして訴えれた。
同様に、自称ドクターだが学位は法学である、相応しき名を持つBoyd E. Gravesが、米国の特別ウィルスプログラムに雇われた科学者が、Visnaを改変して1970年代にHIVを創ったという説を唱えた。政府は医薬品会社Merckからの支援を受けて、実験中のB型肝炎ワクチンを加えた。そして、HIVはニューヨークとサンフランシスコで、同性愛の男性および黒人に与えられた。
そして、"Full Discolure"(暴露 エイズウイルスは細菌兵器だった)の著者Gary Glumがいる。彼はニューヨークのCold Spring Harbor研究所の科学者たちがHIVを創り、WHOが天然痘根絶プログラムにかこつけてウイルスを広めたという説の先頭にいる。Gary Glumは黒人を根絶するか、少なくとも制圧するために創られたと信じている。Rand Corpによる2005年の調査によれば、アフリカ系米国人の1/4がAIVDSは政府系研究機関で創られたと信じており、16%が黒人制圧のために創られたと考えている。
Laboratory Accident 研究所事故
英国のジャーナリストEdward Hooperは1999年の本"The River"で、Wistar Research InstituteのDr. Hilary Kopowskiが、経口ポリオワクチンを生産するために、チンパンジー腎臓を用いたことで、意図せずしてAIDS流行を引き起こしたと論じた。Hooperによれば、チンパンジーが、チンパンジーAIDSの祖先にあたるSIVに感染した。そして、ベルギー領今後での大規模予防接種プログラムによってSIVはサルからヒトに感染するようになったという。
Hooperの汚染されたポリオワクチン説は、多くの陰謀論よりはましに聞こえる。そして、後のOxford教授W.D. Hamiltonなどの著名な学者からの支持も受けた。しかし、この説は間違っている。HooperはKoprowksiがコンゴのチンパンジーから腎臓サンプルを得たと言っている。しかし、問題はその地域のチンパンジーの風土病SIVが、HIVとは系統的に別であること。問題のあるチンパンジーはカメルーンからのものだろう。
It's Not a Virus ウィルスではない
最も良く知られ、そして悪名高き陰謀論は、AIDSはウィルスによるものではないというもの。UCBの生物学教授Peter Duesbergは薬物と混乱が米国における主たる要因だと論じた。また彼はアフリカでは栄養失調がAIDSの原因だと考えた。
南アフリカ大統領Thabo MbekiはいわゆるDuesberg仮説を明確に指示し、彼の厚生相Mantombazana Tshabalala-Msimangは医薬品ではなく、ガーリックのような食品によってAIDS治療を行うことを推奨した。
God's Punishment 神の罰
Jerry Falwell師が、AIDSは同性愛に寛容な米国社会に対する懲罰として神が送ったものだと論じたのは有名である。Today's Christian Teenなどのキリスト教雑誌発行者であるJerry ThackerはAIDSをゲイの流行と呼び、ホモセクシュアルは死のスタイルだと述べた。2003年意ブッシュ政権はThackerをHIVとAIDSに関する大統領諮問委員候補に指名したが、ゲイの権利グループと民主党の圧力により取り下げた。
一方、何故だかわからないが、Phillip Johnsonなどのインテリジェントデザイン運動サイドがHIV否定論と連鎖している。