2005/11/15

インテリジェント・デザインの強硬派 Phillip E. Johnson

インテリジェント・デザインの主要人物の中でも、生化学者Dr. Michael Beheは、自らは知的存在を神と考えているが、理論としては特定せず、誰かが異星人あるいは悪魔的な力だと主張してもそれを否定しないと言っている(出典,エントリ)。

これに対して、インテリジェント・デザインの主導者Phillip E. Johnsonは創造論を学校に持ち込むことを目的としていると公言している。もちろん、彼は"有神論的進化論"とは仲が悪い。

Phillip E. Johnson[wiki]は
1940年、イリノイ州Aurora生まれ。1961年にHarvard Universityで英文学で文学学士取得後、シカゴ大学で法律を学ぶ。米国最高裁判所Earl Warren裁判長のlaw clerkを務めた後、1967年からカリフォルニア大学バークレー校のBoalt School Lawに在籍し、2000年に教授を退職後、名誉教授。
米国長老派教会の長老。インテリジェント・デザイン運動の創始者のひとりであり、インテリジェント・デザインの本山たる Discovery InstituteのCSC(科学文化センター)のプログラムアドバイザーである[CSC Fellows]。

1991年に"Darwin on Trial"を出版して、ダーウィン進化論を攻撃。1995年には"Reason in the Balance"を出版して、有神論的リアリズム(Theistic Realism)を語る。


まずダーウィニズムをやっつけてから

キリスト教の観点から報道する週刊誌World Magazine 1996年11月30日の記事" Witnesses for the prosecution"によれば、Phillip Johnsonは創造論の同士討ちはダーウィニズムをやっつけてからにしろと言っている。
A conference on "Mere Creation" at Biola University in suburban Los Angeles brought together an unprecedented cross-disciplinary gathering of 200 men and women--mostly academics and mostly Christians--interested in building a credible origins model based on "theistic design."

ロサンゼルス郊外のBiola Universityで開かれた"純創造論"会議に、「有神論のデザイン」に基づく信じられる起源モデルを作ろうとしている、主として科学者およびキリスト教徒の200名の男女を宗旨を超えて集まった。

"This isn't really, and never has been, a debate about science," says the conference's prime mover, law professor Phillip Johnson of the University of California at Berkeley. "It's about religion and philosophy." Mr. Johnson also insists the real issue in the century-old debate isn't even about the early chapters of Genesis. "I turn instead to John 1," says the astute Presbyterian layman, "where we're told that 'In the beginning was the word.'"

「これは真に、そして絶対に、科学についての論争ではない。」と会議の第1発言者たるカリフォルニア大学バークレイ校の法学教授Phillip Johnsonは言った。「これは宗教と哲学について論争だ。」Phillip Johnsonは一世紀にわたる論争の真の議題が、創世記の始めの章についてものですらないと主張した。「代わりにヨハネによる福音書1節、『始めに言葉ありき』を挙げよう。」と長老派教会の信者(であるPhillip Johnson)は言った。

Phillip Johnson's strategy stretches like a would-be eclipse over most of the differences. "We can't afford to be shooting incessantly at each other over old-earth and young-earth disagreements," he says wherever he goes among evangelical Christians. "The real enemy is naturalistic, impersonal Darwinism that deliberately and consciously seeks to set God on the sideline of our culture." Mr. Johnson suggests there will be time enough for settling the details of creation once Darwinism has been denied its century-old dominance.

Phillip Johnsonの戦略は、ほとんどの(キリスト教の)差異にを超えて蝕の影のように伸びていく。彼は福音主義キリスト教徒の中のどこへ行っても「我々には、古い地球の創造論と若い地球の創造論の違いについて互いに撃ち合っている余裕はない。真の敵は、故意に意図的に、神を我々の文化のサイドラインの外側に追いやろうとする自然主義、非個性のダーウィニズムだ。」と言う。Johnsonは一世紀にわたるダーウィニズムの優位を打ち砕けば、創造論の細かい点について決着をつける時間はいくらでもあると示唆している。



でも、有神論的進化論とは仲良く出来ない

純キリスト教雑誌Touchstoneの2002年6月の記事"Berkeley’s Radical"によれば

James M. Kushiner: So theistic evolutionists aren’t open to discussing Intelligent Design?
有神論的進化論者たちはインテリジェントデザインの議論に門戸を開かなかったのですか?

Phillip E.Johnson: We’ve tried many times, but I’ve found that they are even harder to reason with than the atheistic evolutionists. I’ve been able to get along with the atheistic evolutionists better. It’s disappointing.
我々は幾度も扉をたたいたが、彼らは、無神論の進化論者よりも話が通らなかった。私は、まだしも無神論の進化論者とうまくやってきた。失望した。

かなり仲が悪そうだ...
「進化論 vs 創造論」では「進化論」サイドにつく有神論的進化論なので当然といえば当然だが(エントリ)。

もっとも、それより10年前は、もうすこし穏やか。1992年11月のHillsdale Collegeでのシンポジウム"Man and Creation: Perspectives on Science and Theology"での講演What is Darwinism?
Persons who advocate the compromise position called "theistic evolution" are in my experience always vague about what they mean by "evolution." They have good reason to be vague. As we have seen, Darwinian evolution is by definition unguided and purposeless, and such evolution cannot in any meaningful sense be theistic. For evolution to be genuinely theistic it must be guided by God, whether this means that God programmed the process in advance or stepped in from time to time to give it a push in the right direction. To Darwinists evolution guided by God is a soft form of creationism, which is to say it is not evolution at all.

「有神論的進化論」と呼ばれる妥協的なポジションを提唱する人々は、私の経験では、いつも"進化"という言葉の意味をあいまいにしている。彼らはあいまいにする良い理由があるのだ。周知のように、ダーウィンの進化は定義上、指導されず目的もないものであり、そのような進化はいかなる意味においても有神論的ではない。進化論が真に有神論的にあるためには、神が過程をあらかじめプログラムしたか、時々刻々正しい方向へ進むようにしたかいずれにせよ、進化が神によって指導されたものでなければならない。ダーウィン主義者にとって、神に指導された進化はソフトな創造論にすぎず、進化論ではありえない。繰り返すが、これがダーウィン主義者の考え方なのだ。


あまり攻撃らしいことは言っていない。さて、このあと何があったのやら...

インテリジェント・デザインは神様を学校へ持ち込むための手段

Canada's Christian Community Onlineの2004年2月6日の記事Let's Be Intelligent About Darwinによれば、
Furthermore, the purpose of the Discovery Institute is plain. Phillip Johnson, a senior fellow at the Institute, stated last year on a Christian radio talk show that "Our strategy has been to change the subject a bit, so that we can get the issue of intelligent design, which really means the reality of God, before the academic world and into the schools."

さらに、Discovery Instituteの目的は明白です。InstitueのシニアフェローであるPhillip Johnsonはクリスチャンラジオトークショーで「我々の戦略は、主題を少しだけ変えて、実際には神の実在を意味するインテリジェント・デザインの話題を学術界と学校に持ち込めるようにすることだ。」と言っています。

インテリジェント・デザインが神様を学校へ持ち込む手段であると言っている。





posted by Kumicit at 2005/11/15 00:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | DiscoveryInstitute | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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