2014/11/17

ホメオパシー団体2つのエボラに対する立場

英国のホメオパス団体"Faculty of Homeopathy"は最近、「ホメオパシーだけをエボラに使うのではなく、通常医療とともに使うことを支持する」との声明を出した。
The Faculty of Homeopathy denounces the use of homeopathy as an alternative in the management of the Ebola outbreak. We support the use of homeopathy alongside conventional care in order to make a difference for any individual. Good public health has always been a cornerstone of high quality homeopathic practice.

Faculty of Homeopathyはエボラアウトブレイク対策において、代替策としてホメオパシーを用いることを非難する。力を発揮するために、我々はホメオパシーを通常医療とともに用いることを支持する。良き公衆衛生は、高品質ホメオパシー実践の基礎である。

{Position Statement - Ebola (2014/11/15) on Faculty of Homeopathy]
リベリアに4人のホメオパスが行った後に出されており、ホメオパスによるエボラ感染拡大リスクという批判をかわす意図があるかも。

一方、米国ヴァージニア州を本拠地とするホメオパス団体"National Center for Homeopathy"は「ホメオパシーはエボラに効くはずだが、どのレメディが効くかはわかっていない」という立場を表明している。
Homeopathy has had a longstanding record in our over 200 year history in the successful treatment of a wide variety of epidemic diseases, including hemorrhagic fevers, some of which are in many ways very similar to Ebola. In our tradition of working with epidemics, homeopaths attempt to determine a central or core remedy that proves effective for most individuals who have contracted the disease, which is named the “genus epidemicus.” ... While there is ample reason to expect that such a remedy can be found for Ebola, to date our homeopathic world community has not yet determined what that remedy or remedies might be.
...
The good news is that a small international team of experienced and heroic homeopaths have arrived in West Africa, and are currently on the ground working hard to examine patients, work out the “genus epidemicus,” and initiate clinical trials.

ホメオパシーには、エボラと多くの点でよく似た出血熱など、多様な感染症の治療に成功してきた200年以上の歴史がある。感染症に取り組む我々の伝統において、ホメオパスは"genus epidmicus"と呼ぶ、感染症に感染した人々の大半に効果が示された中心あるいはコアレメディを決定しようと試みる。... エボラに対して、そのようなレメディが見つかること期待する十分な理由はあるが、現時点では、我々ホメオパシー世界コミュニティは、どのレメディがそれであるか、決定できていない。
...
グッドニュースは、経験豊富で英雄的なホメオパスの国際的な小チームが西アフリカに到着し、患者を検査し、"genus epidemicus"決定の活動を行い、臨床試験を始めようとしていることだ。

[The Ebola Crisis & the Homeopathic Community (2014/10/24) on National Center for Homeopathy]
ここに書かれた国際的な小チームは、エボラ感染者に接触することができずに帰国した4人のホメオパスたちのことだと思われる。もちろん、彼らはエボラに効くレメディを試すことすらできていないので、今のところホメオパシーはエボラに効くはずだが、どのレメディが効くかはわかっていない」という状況のままということになる。

今回のエボラアウトブレイクでは医療体制の悪いところでも1/4は生存しており、ホメオパスたちは、たまたま生存した感染者に使ったレメディが、エボラに効くレメディだと決定してしまう可能性がある。そうなれば、一気にホメオパスたちによるエボラ感染拡大という事態も起きうる。
posted by Kumicit at 2014/11/17 07:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/11/16

「エボラは黄熱の一種だ」というホメオパスたちは、リベリアでエボラ感染者に接触することはなかった

先月取り上げた「"エボラは黄熱の一種だ"というホメオパスたちがリベリアに入国、Ganta Hospitalで治療に従事することになった」件のつづき。

その後の情報はほぼ皆無。むしろ、存在していた情報も消えている。

残っているのはホメオパス団体LMHIの、4人がリベリアに入国したときの記事出国後の記事のみ。その出国後の記事によれば、2週間ほど現地に滞在したものの、エボラ感染者に接触していない。
Our team returned from the mission healthy and well, but with different results than we had intended. Having arrive on 17 October, the four volunteers had received six days of introduction to national health authorities and instruction in Ebola safety protocol before proceeding to the Hospital in which they were supposed to work. But, somewhat surprisingly and due to a few diplomatic problems, they were not allowed to administer homeopathic remedies to the EVD patients as an adjunct to the WHO protocols.

我々のチームは健康と幸福のミッションから帰還したが、意図したものと結果は違っていた。2014/10/17に到着し、4人のボランティアは、彼らが活動することになっていた病院に行く前に、6日間の政府健康当局への紹介とエボラ安全手順の指導を受けた。しかし、少し驚くことに、外交手続き上の問題で、WHOの手順への追加としてエボラ感染者にホメオパシーレメディを処方することは許可されなかった。

Existing EVD patients, already treated under WHO protocols, had to be managed under that therapy without homeopathic intervention because our volunteers were not allowed to enter the ETU’s (Ebola Treatment Units).Thus, we were unable to apply homeopathy on Ebola patients during this mission.

Since the incidence of Ebola Virus Disease was already declining in that district, and Liberia in general, no new patients with Ebola were admitted to that hospital during the volunteers’ stay, which lasted until 7 November 2014.

既存のエボラ感染者は、既にWHOの手順で治療されており、ホメオパシー治療なしになんとかしなければならなかった。というのは我々のボランティアたちはETU(エボラ治療ユニット)への立ち入りを認められなかったからだ。したがって、我々はこのミッション期間中に、ホメオパシーをエボラ感染者に処方できなかった。

その地域及びリベリア全域で、エボラの新規感染者数が減少しており、2014/11/07までの、ボランティアたちが滞在中に、新たなエボラ感染者が病院に収容されることはなかった。

While awaiting decisions from the Health Ministry, the team treated very severe non-EVD patients who did arrive, regardless of their disease. Both hospital and clinic out-patients were seen and treated, with impressive results. The results were so promising that the LMHI were requested on departure to establish a program of homeopathic teaching and treatment in the Hospital The mission’s broader goal of bringing homeopathy to Liberia is therefore underway, thanks to the four volunteers and their work.

We wish to thank the volunteers, the donors, our hosts in Liberia who supported us, and everyone who participated in the effort to get this team to Liberia, and to bring them home again safely.

リベリア保健省の裁可を待っている間、我々のチームはエボラ感染以外の理由で、病院に来た重篤な患者を、病気の種類を問わず、治療した。入院及び外来の患者を診察・治療し、印象的な結果を残した。とても良好な結果だったので、出立の際に、病院でのホメオパシー教育と治療プログラムの確立を要請された。4人のボランティアの働きにより、リベリアにホメオパシーをもたらすという、ミッションの広い意味での目的は進行中である。、

我々は、ボランティアたちと、寄付をしていたただいた人々と、我々をリベリアでサポートして受け入れ側と、チームをリベリに派遣及び安全な帰国の実現に尽力した人々に感謝する。

[Mission to West Africa (2014/11/11) on LMHI]
リベリア保健当局はホメオパスたちの活動を阻止したもよう。これはまた、4人のホメオパスたちがエボラに感染するリスクをほぼ無に等しくしたという点でも、彼らの祖国にとっても、良い結果だった。

なお、本件に関して、おなじみDailyMailが長々しい記事を掲載している。ただし、その大半は、オンラインの検索結果であり、現地取材は...
When Mail Online went to the hospital to find the doctors, assistant administrator Patrick Mantor said they had left. 'There were four of them. One left earlier and three of them left last Friday.

'They came first to do some homeopathic treatment but the paper arrangement was not made with the ministry of health. They said another group might come.

'They were seeing people with pains and weakness. I wasn't present when they were doing this so I don't know how they treated them. I don't know anything about homeopathy.

'The process is going on in their absence so that they can come back with the proper paperwork.'

デイリーメイルが病院で医師たちに会おうとしたが、副責任者Patrick Mantorによれば、既に出立していた。「4人がここにいた。1人は先に、3人は先週金曜日(2014/11/07)に出立した。彼らは、もともと何らかのホメオパシー治療をしに来たが、保健省の許可は下りなかった。彼らは別のチームが来るかもしれないと言っていた。彼らは痛みのある人々や衰弱した人々を診ていた。彼らが診ていたとき、私はいなかったので、どう治療していたかはわからない。私はホメオパシーについて何も知らない。彼らがいない間に手続きが進んでいるので、適切な書類処理すれば戻ってこれるだろう」

Dr Moses Massaquoi, head of Ebola case management for the Liberian health ministry, confirmed that the homeopaths had gone to Ganta but he said he was unaware that they were homeopaths when they first arrived.

'I didn't know that they were going to do homeopathy,' he said.

He said that the homeopaths had been told that they were not to try to practice homeopathy on Ebola patients, but they were allowed to go to the hospital to help out as physicians.

'They said they wouldn't use any homeopathy,' he said.

リベリア保健省のエボラ感染者管理責任者のDr. Moses Massaquoiは、4人のホメオパスたちがGanta病院を離れたことを確認したが、彼らが最初に来た時はホメオパスだとは知らなかったと述べた。「彼らがほめおパシーをやるとは知らなかった」

彼は、ホメオパスたちに、ホメオパシーをエボラ感染者に使わによう通告したが、医師として病院を支援することは許可した。「彼らはホメオパシーを使わないと言っていた」

[Gethin Chamberlain (Ganta, Liberia) And Simon Tomlinson (London): "EXCLUSIVE: Homeopaths sent to deadly Ebola hotspot to treat victims with ARSENIC and SNAKE VENOM" (2014/11/14) on DailyMail]
4人のホメオパスたちは、ホメオパシーは使わないと当局に告げたが、LMHIの記述によれば、実際には使ったもよう。
posted by Kumicit at 2014/11/16 13:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マリの2回目のエボラ感染

WHOの発表(2014/11/12)及び各種報道によれば、マリのエボラアウトブレイクは以下のように進行したもよう。
2014/10/17ギニアのSiguiri県Kourémalé村在住のイマーム(70歳)が、診断未確定の病気を発症。
2014/10/18Siguiri県の鉱山町の私立病院に入院(Siguiri県はエボラ感染地域)
2014/10/25症状が改善しないため、イマームはマリのPasteur Clinicに入院。イマームは、エボラ後期症状に見られる急性腎臓不全になっていた。移動の自動車には家族4人が同乗。
2014/10/27イマームがPasteur Clinicで死亡。血液サンプルがなく、エボラ検査不可。
-イマームをPasteur Clinicで見舞った友人が突如死亡。血液サンプルがなく、エボラ検査不可。
-Pasteur Clinicの患者が死亡。血液サンプルがなく、エボラ検査不可[LA Times 2014/11/12]。
-グランドイマームという宗教上の地位により、聖職者の洗浄の儀式のため、死体はBamakoのモスクに送られた。
2014/11/01死体は正式葬儀及び埋葬のため故郷のKourémalé村に送られた。[BBC 2014/11/14]
2014/11/06イマームの第1夫人が診断未確定の病気で死亡。(イマームのBamakoへの移動に同乗していた)
その後、イマームの第2夫人とイマームの兄弟1名がギニアのGueckedouのエボラ治療センターに収容。(いずれも、イマームのBamakoへの移動に同乗していた)
2014/11/10イマームの娘が診断未確定の病気で死亡。家族は安全な埋葬を拒否。
Pasteur Clinicの看護師がエボラらしき症状が出たため隔離。(ギニア保健当局よりの通報があった)
2014/11/11Pasteur Clinicの看護師がエボラ検査陽性。夜に死亡。
イマームの息子が、EUの移動レベル3ラボの検査でエボラ陽性。エボラ治療センターに収容。第1夫人もエボラ感染していた可能性が高まった。
Pasteur Clinicのスタッフ及び患者を隔離。
2014/11/12Pasteur Clinicの医師1名がエボラ陽性で、Bamakoのエボラ治療センターに収容[Sante.gov.ml 2014/11/12]
2014/11/13イマームの死体洗浄を手伝った女性がBamakoのGabriel Toure Hospitalで死亡。エボラ検査初期テストで陽性[Reuters 2014/11/14]。

このギニアのSiguiri県Kourémalé村はギニアとマリの国境線上の両国にまたがる村であり、ギニアの首都コナクリよりも、マリの首都Bamakoにはるかに近い。都市部の病院での治療を求めるなら、国境を越えてBamakoに行くことは不自然には見えない。

また、ギニアのSiguiri県はエボラ感染が広まっているが、葬儀・埋葬でエボラ感染を抑止しようとしておらず、エボラであると思ってなかったようにみえる。
EbolaWHO_20141114.PNG
[WHO: Situation Report (2014/11/14)]



posted by Kumicit at 2014/11/16 07:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/11/03

ギニア・シエラレオネ・リベリア・マリのエボラアウトブレイク Update 2014/11/01

WHOはエボラ感染者のデータを見直したたため、発表値から感染者数の推移の連続性が失われている。さらに、ギニアの感染者数を下方修正した。
Ebola_20141031.PNG

これらのもととなっている各国政府の数値を見てみると...

シエラレオネ保健省発表値には、過去に遡った感染者数の見直しは含まれておらず、累積感染者数の推移は連続性を保っている。おおよそ2014月下旬以降は68人/日程度の線形推移で、EXPではない。
Ebola_20141031S.PNG

一方、リベリア保健省発表値は感染者数見直しが行われ、連続性が失われている。発表値に欠落があるが、日次の新規感染者数をたどると、9月中旬をピークに、新規感染者数は減少傾向にある。暗数があるにせよ、現地報道などのインプレッションとも整合している。
Ebola_20141029L.PNG

また、マリ保健省の2014/11/01付け発表によれば、2014/10/23の感染者確認(のちに死亡)以後、接触者追跡を続け、モニタリング対象は108名となっている。しかし、この感染者(母親がギニアで死亡した2歳の少女)をマリに連れてきた祖母を含め、新たな感染者は見つかっていない。あと10日ほど何もなければ、おおよそ状況終了。来月初めには終息宣言となるはずだが...

ギニアは、以前は大統領府で感染者数を発表したが、ここのところ、それらしいニュースリリースがない。直近だと...
[Le Président du Mali à Conakry ≪ Je suis venu ici pour dire au peuple de Guinée que nous sommes ensemble, nous ne fermerons jamais les frontières du Mali (2014/10/31) on presidence.gov.gn]

マリ大統領がコナクリに到着し「我々はともにあり、マリは国境を決して閉鎖しないと、ギニアの人々に告げるためにやってきた」
なお、セネガルは今もギニアとの国境を閉鎖してるようだがマリとの国境は閉鎖していない。一方、マリと国境を接するモーリタニアが国境を閉鎖している。このため内陸国であるマリは、モーリタニア経由の輸送が止まり、セネガル及びギニア経由の輸送を増強する必要がある。

posted by Kumicit at 2014/11/03 11:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/30

WHO発表のエボラ感染者累積数は、患者データベース再検討の結果として急増したが、実際の新規感染者数は減少中

WHO発表数値上では、エボラ感染者数は過去1週間で3792名増加しているが、これは見かけの数字である。
Ebola_20141029.PNG
WHOの発表資料によれば...
The marked increase in the cumulative total number of cases compared with the situation report of 22
October results from a more comprehensive assessment of patient databases. The additional 3 792 cases have
occurred throughout the epidemic period, not only since 22 October.

2014/10/22のレポートからの、累積感染者数の目立った増加は、患者データベースの包括的調査によるものである。追加の3792名の感染者はエボラ流行期間全体にわたって生じたものであり、2014/10/22-29の期間だけではない。

[EBOLA RESPONSE ROADMAP - SITUATION REPORT - 29 OCTOBER 2014 by WHO]
したがって、この累積数字の時系列を週別に割り振ってみても、新規感染者数の推移に、直近に大きく無意味な数字が出現することになる。

WHOの週次の新規感染者数の推移を見てみると...
Ebola_20141029N.png

[EBOLA RESPONSE ROADMAP - SITUATION REPORT - 29 OCTOBER 2014 by WHO]
ここ1か月で、新規感染者数はかなり減少している。

ギニア・シエラレオネ・リベリア各国政府及び国際援助団体の把握する数値上は、エボラアウトブレイクは終息方向に見える。これは現地新聞TheNewDawnの報道のインプレッションや、WHOの認識やNYTimesの報道などにも表れている。

が、今のところ、この累積感染者数の増加が鈍ってきたことの理由はわかっておらず、把握できていない感染者が多くいると見られており、実際にエボラアウトブレイクが終息に向かっていると明言する政府及び国際機関・援助団体は存在しない。
posted by Kumicit at 2014/10/30 07:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エボラ新規感染者数が減少しているリベリア

リベリア保健省が発表するエボラ感染者数(累積・当日新規)は整合性がなく、累積の感染者数は2014/10/21と2014/10/22の間でジャンプしている(それに見合う新規感染者数は記録されていない)。
Ebola_20141028L.PNG
(青は累積・縦軸は左、橙色棒グラフは当日の新規感染者数・縦軸は右)

ただ、この推移は何らかの現実を反映はしているようである。9月中旬あたりに新規感染者数がピークを迎え、その後減少しているが、実態としてもそうなっているようである。
For days this month, the ambulances from this Ebola treatment unit went out in search of patients, only to return with just one or two suspected cases. And many times, those people ended up testing negative for the disease.

“Where are the patients?” an aid worker wondered aloud as colleagues puzzled over the empty beds at the International Medical Corps treatment unit here in Bong County, Liberia, which opened in mid-September.

Around the country, treatment centers, laboratory workers who test for Ebola, and international and national health officials trying to track the epidemic have noticed an unexpected pattern: There are far fewer people being treated for Ebola than anticipated.

As of Sunday, fewer than half of the 649 treatment beds across the country were occupied, a surprising change in a nation where patients had long been turned away from Ebola units for lack of space.

Now, new admissions to treatment centers are dropping or flatlining, the number of samples being submitted to Ebola laboratories has fallen significantly, and the percentage of people testing positive for the disease has dropped as well.

今月は、エボラ治療ユニットから患者調査に出た救急車は、ほんの1-2名の感染が疑われる人を乗せて帰ってくるだけである。多くの場合、これらの人々はエボラ陰性である。

9月中旬にBong郡に開設されたInternational Medical Corps治療ユニットの空きベッドを見て、「患者はどこにいるのか?」と支援作業者たちは戸惑う。

リベリア全体で、治療センターやエボラ検査しているラボの作業者、感染流行を追跡する国内外の医療従事者たちは、予想外の事態に遭遇している。予想よりもずっと少ない人々が治療を受けている。

2014/10/26時点で、リベリア全体で治療用649ベッドのうち感染者がいるのは半数以下となっていて、空きベッドがなく感染者が入口で諦めざるをえなかった状況から様変わりしている。

今や、治療センターへの収容者数は減少あるいは横ばいであり、エボラ検査ラボに送られる血液サンプル数は有意に減少している。そして、検査対象がエボラ陽性である率も減少している。

[SHERI FINK: "In Liberia, a Good or Very Bad Sign: Empty Hospital Beds" (2014/10/28) on NYTimes]
WHOも感染者数の増大がおさまりつつあると認識している。
Dr. Bruce Aylward, the organization’s assistant director general, in a dial-in news conference from its Geneva offices, said that there had been a drop in the number of burials in Liberia and no increases in laboratory-confirmed cases.

While Dr. Aylward cautioned that it was premature to draw conclusions, and that Ebola cases could rise in Liberia again, he appeared to be optimistic that the global effort to combat the outbreak was making headway.

“Do we feel confident that the response is now getting an upper hand on the virus?” he told reporters. “Yes, we are seeing slowing rate of new cases, very definitely” in Liberia.

ジュネーブからの電話記者会見で、WHO副総裁のDr Bruce Aylwardは、リベリアでの埋葬数が減少しており、ラボで感染が確認される症例数も増加していないと述べている。彼は、結論を出すには早すぎ、リベリアで感染者数が再び増加に転じる可能性もあると指摘しつつも、アウトブレイクに対する世界の戦いは前進していると楽観的述べた。

記者からの「対策は感染拡大を量ができていると感じているか」との問いに、「そうだ、新規感染者数は明確に減少している」と答えている。

[RICK GLADSTONE: "Ebola May be Slowing in Liberia, W.H.O. Says (2014/10/29) on NYTimes]
しかし、その理由は国境なき医師団にもわかっていない。
“The numbers are decreasing, but we don’t know why,” said Malin Lager, a spokeswoman at a Doctors Without Borders treatment center just outside Monrovia, the capital. Its vast campus of white tents, which has a capacity for 253 patients, had only 90 on Sunday.

“It’s too early to celebrate,” Ms. Lager said.

[SHERI FINK: "In Liberia, a Good or Very Bad Sign: Empty Hospital Beds" (2014/10/28) on NYTimes]
これまでも指摘されてきたように、リベリア政府及び、国境なき医師団などの国外からの支援団体が把握する感染者数は、過少評価されている可能性がある。

一つには、治療センターや接触者追跡拠点の多くが首都Monroviaにあり、携帯電話もないため、数時間彼方の辺境の状況把握が困難であることが指摘されている。

また、政府や援助団体によるエボラ調査に非協力的な地域もあるとはいえ、事態は好転している。
“People ran away,” the Rev. G. Victor Padmore, a member of an Ebola task force here, reported after visiting a community where there had been a case. Days later, in another district, he visited a family that had recently lost a 3-year-old child.

“They don’t want to accept the child died of Ebola,” he said. “I made them understand.”

Some rural health workers say the outreach efforts have made residents more willing to report cases and seek treatment.

“It’s not as it was in August or September,” said Kollie Singbeh, an Ebola case investigator for Margibi County.

エボラタスクフォースのG. Victor Padmore師は「人々は逃げてしまう」という。彼が訪れた地域では、家族が3歳の子供を亡くしていた。「家族は、子供がエボラで死んだとは認めたがらない。私は彼らに理解させた」

田舎の医療従事者たちの中には、住民たちが感染者の報告しようとし、治療を求めるようになってきたと言う者もいる。Margibi郡でエボラ症例調査にあたるKollie Singbehは「8月や9月とは状況が違ってきている。」

[RICK GLADSTONE: "Ebola May be Slowing in Liberia, W.H.O. Says (2014/10/29) on NYTimes]
一方で、住民が森の中に逃げ去ったようで、まったくコンタクトできない場所もある。
Elvis Ogweno, a Kenyan nurse who heads the International Medical Corps ambulance team, said that several Ebola-affected communities he had visited still reacted with fear.

“They just took off to the forest,” he said. “You keep on shouting, ‘Is someone there? Is someone there?' ”

He sometimes drives five hours to reach communities, returning again and again until the resistance dissipates, often once someone is very ill. “After three days you go back and the patient is critical,” he said. “Now they want to come immediately.”

[RICK GLADSTONE: "Ebola May be Slowing in Liberia, W.H.O. Says (2014/10/29) on NYTimes]
政府や援助団体の手の及ばないところで、今もエボラ感染が進行している可能性はあり、現時点で、アウトブレイクが終息方向に向かっていると言うのは時期尚早のもよう。
posted by Kumicit at 2014/10/30 06:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/28

マリのエボラの疑いのある7歳の少年は検査陰性だが重病(10/25)、ニューヨークでギニアから帰国直後の5歳の少年がエボラ検査陰性(10/27)

マリ 2014/10/25



母親が死亡し、ギニアから隣国マリの親族に引き取られた2歳の少女がエボラ感染していることが判明したマリでは、2014/10/26のCBSNewの報道などによれば、完全には実行不可能ではあるものの、マリ政府は接触者の特定を続けている。ギニアとの国境線は事実上封鎖不可能(陸続きの長い国境線で、天然の障害もない)であり、特に閉鎖せず、スクリーニングのみが実施されている。

2歳の少女は2014/10/25に死亡したが、同日にエボラ感染の疑いがある7歳の少年が病院に収容され、マリ国内は大騒ぎ。しかし、マリ保健省によれば、エボラ検査は陰性だった(ただし、重病状態であり、そのまま入院)。
EBOLA AU MALI : Un nouveau cas suspect testé négatif ce samedi

マリのエボラ: 新たなエボラの疑いのある人物の2014/10/25の検査結果は陰性

Au lendemain du décès du premier cas positif de la maladie à virus Ebola, un nouveau cas suspect a été testé au laboratoire ce samedi 25 octobre 2014 à Bamako. Ce samedi 25 octobre, le Mali a enregistré son premier cas suspect après un premier décès causé le vendredi 24 octobre par l’épidémie au virus Ebola dans la ville de Kayes.

Ce samedi dans la journée, les services de santé ont été alertés par les populations au sujet d’un garçon de 7 ans dans le quartier de Badalabougou. L’enfant, selon des informations, était dans un état inquiétant, présentant des signes suspicieux lorsque les services de santé sont venus à son secours.


エボラによる最初の陽性症例の死亡に続き、新たなエボラの疑いのある症例が、2014/10/25にBamakoのラボで検査された。2014/10/24にKayesでエボラ感染が起こり、2014/10/25にマリ初のエボラ感染者の死亡が記録された。2014/10/25に、保健当局はBadalabougou近隣の7歳の少年について、人々から通報を受けた。報告によれば、保健当局が救急に到着したとき、少年の健康状態が悪く、疑わしい症状を呈していた。


Evacué pour un prélèvement sanguin et une prise en charge diligente, le garçon de 7 ans aurait d’abord fait l’objet d’un diagnostic poussé incluant plusieurs tests dont celui au virus Ebola. Quelques heures plus tard, c’est ce fut un soulagement total à Bamako et dans le reste du pays : le jeune garçon ne souffre pas d’Ebola mais plutôt d’un paludisme grave pour lequel il est présentement pris en charge à l’hôpital Gabriel Touré. Un résultat qui met fin à une demi-journée de rumeurs qui faisaient croire à un deuxième cas avéré de la maladie à virus Ebola au Mali.

7歳の少年から血液サンプルが採取され、エボラウイスルを含む複数の検査が実施された。Bamako及びマリ全体が安心すべきことに、少年はエボラに感染していなかったが、重病であり、 Gabriel Touré病院に収容された。この検査結果により、マリの2人目のエボラ感染者が出たという噂は終わった。

....

[EBOLA AU MALI : Un nouveau cas suspect testé négatif ce samedi (2014/10/27) on Sante.Gov.Ml]
この他、今のところ、マリでは2次感染者は見つかっていない。


ニューヨーク 2014/10/27



まずは、2014/10/27のエボラ感染が疑われる5歳の少年について。
NEW YORK (CBSNewYork) – Doctors at Bellevue Hospital are awaiting test results on a 5-year-old boy showing symptoms of possible Ebola.

An ambulance crew in full hazmat gear brought the boy to Bellevue late Sunday night out of an abundance of caution. The New York City Health Department said he had been in West Africa in the past 21 days.

“The child was showing some signs of an illness,” Mayor Bill de Blasio told reporters, including WCBS 880’s Rich Lamb and 1010 WINS’ Juliet Papa. “Not clear what the illness was. We did the cautious thing and brought the child in under the full protocol.”

The boy had been visiting family in Guinea for about a month and flew back to the U.S. on Saturday, CBS 2’s Ilana Gold reported.

ニューヨーク市Bellevue病院の医師たちは、エボラの可能性のある症状を呈している5歳の少年の検査結果を待っている。

救急車のクルーは完全防護装備で、少年をBellevue病院に2014/10/26夜に搬送した。ニューヨーク市保健局は、この少年が過去21日以内に西アフリカにいたと述べた。

Bill de Blasio市長は、WCBS880のRich Lambや1010WINSのJuliet papaなどの記者たちに対して、「この子供は病気の兆候をいくつか呈している。病気が何であるかは不明である。念のため、完全防護で搬送した」と述べた。

少年はギニアにいる家族を1か月間訪れ、2014/10/25に米国に帰国したと、CBS2のIlana Goldが報告した。

[Health Department: Child Being Tested For Ebola At Bellevue Hospital (2014/10/27) on CBSNews]
その後、NY Timesなどの報道によれば、検査結果はエボラ陰性だった。

一方、ギニアでエボラ感染者の治療にあたった後に帰国してエボラ発症したDr. Craig Spencer(33)はBellevue Hospitalでエボラ回復者の血清投与などの治療を受けている。このSpencer医師のフィアンセについて、エボラ検査が行われたが、結果は陰性。ただし、モニタリング対象となり、21日間の自宅待機に。
New York City Ebola patient Dr. Craig Spencer's fiancée, Morgan Dixon, was released from Bellevue Hospital and returned home to their Harlem apartment Saturday night.

Officials say Dixon tested negative for Ebola.

Dixon will be quarantined in her apartment for 21 days, meaning that she cannot leave nor receive visitors. The Health Department says someone from their agency will be stationed...

[NYC Ebola patient’s fiancée returns home from hospital (2014/10/25) on BrooklynNew12]


posted by Kumicit at 2014/10/28 04:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/25

ナイジェリアのエボラアウトブレイクの"犯人"たち

ナイジェリアのエボラアウトブレイクは2014/10/20に終了した。このアウトブレイクの始まりは、エボラを発症していながら、2014/07/20にリベリアからナイジェリアに向かったリベリア系米国人のLagos到着だった。これがPort Harcourtへ広まったのは、エボラに感染して隔離されたナイジェリアの外交官が、隔離病室から逃亡したことによる。

ナイジェリアにエボラアウトブレイクを起こしたリベリア系米国人Patrick Sawyer



Patrick Sawyer (40)はリベリアから米国に帰化し、妻Deconteeと3人の娘(5歳, 4歳, 1歳)とミネソタ州Conn Rapidsに住んでいた[CNN]。

2014/04: Patrick Sawyerは、世界的な製鉄鉱山企業ArcelorMittalのLiberia法人の公衆衛生管理者として、リベリアにあるArcelorMittalのBuchananサイトに単身赴任[SteelFirst]。

2014/07/08: Patrick Sawyerが看病していた[CNN]、エボラに感染した妹Princess Christina Nyennetue (27)が死亡[AllAfrica/Vanguard]。

2014/07/09: Patrick Sawyerは、ArcelorMittal Liberiaに対して、家族がエボラで死亡したと申告。ArcelorMittal Liberiaはリベリア保健省に届け出し、Patrick Sawyerに対して、28日間の出勤停止を命じた[SteelFirst]。

2014/07/20: Patrick Sawyerは、ナイジェリアのCalabarで開催されるECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)の会議に参加するとして、リベリア財務副大臣Sebastian Muahの許可を受けて出国[AllAfrica/PremiumTimes]。財務省は、保健省がSawyerをモニタリング対象にしていたことを知らなかった。リベリアのMonroviaのJames Spriggs Payne空港のCCTV記録で、彼は既に重病状態だった[NewDawrn]。彼はそのまま、ASKY航空でトーゴの Lomé経由で、ナイジェリアのLagosのMurtala Muhammed国際空港に到着[DailyBeast]。彼は機内で吐き、空港で倒れ、ObalendeにあるFirst Consultant Hospitalに搬送された[AllAfrica/PremumTimes]。

病院でPatrick Sawyerは自分はマラリアだと主張した。マラリアは人から人へは感染しないので、病院側は感染症対策をとらず、医師及び看護師の9名が感染し、その後4名が死亡。病院に搬送した担当者も死亡した[WHO]。

このときPatrick Sawyerは自分はリベリアの外交官だと自称し、リベリア当局からも彼を退院させるよう病院側に圧力がかかった[AllAfrica/PremumTimes]が、Dr Stella Ameyo Adadevohが阻止。

しかし、実際のPatick Sawyerの渡航目的は、未亡人Decontee Sawyerによれば、エボラ治療を受けられる施設を探すことだった[PremiumTimes]。

2014/07/24; Patrick Sawyer死亡[WHO]。

2014/08/04: Patrick Sawyerの治療にあたった医師1名が死亡[Reuters]。

2014/08/19: Patrick Sawyerの治療を監督し、退院を阻止したDr Stella Ameyo Adadevohがエボラで死亡[Guardian]。


ナイジェリアPort Harcourtでエボラ感染を起こしたOlubukun KoyeとIyke Enemuo



2014/08/01: Patrick Sawyerと接触し、エボラ検査結果陽性で隔離されたナイジェリアのECOWAS外交官であるOlubukun Koyeは、Lagosの隔離病室から逃亡した。その前に、Koyeは同僚LillianにPort Harcourtの医師Iyke Enemuoとコンタクトのアポイントを取らせていた。そして、Enemuoの開業するSam Steel Clinicに近いMandate Hotelにチェックインした[ThisDayAlive]。

その後、Olubukun KoyeはLagosに戻り、エボラ検査陰性となる。Olubukun KoyeはPort Harcourtに行ったことを当局や病院に申告しなかった[ThisDayAlive]。

2014/08/07: ナイジェリア政府はエボラ非常事態を宣言[WHO]。

2014/08/16: Iyke Enemuo医師はGreen Heart Hospitalに入院[WHO]。Iyke Enemuo医師はエボラ感染者の治療にあたったことを告げなかったが、病院の医師が何か隠していることに気づいた[ThisDayAlive]。

2014/08/22: Iyke Enemuo医師死亡[WHO]。

2014/08/27: Iyke Enemuo医師がエボラに感染していたことを、Lagos University Teaching Hospitalが確認[WHO]。

2014/09/08: ナイジェリア医師/歯科医師会は、ホテルでエボラ感染者の治療にあたり、その後死亡したIyke Enumuo医師について、論外な行動だと批難する声明を出した[AllAfrica]。

2014/10/20: WHOはナイジェリアのエボラアウトブレイクの終結を宣言[WHO]。このアウトブレイクで、Patrick Sawyer以外に、19名が感染し、うち7名が死亡した。


そして...



ナイジェリアへのエボラ感染拡大は、よりよい治療を求めてリベリアを脱出しようとしたリベリア系米国人と、その行為を事実上支援したリベリア財務省により起きたものである。ナイジェリア政府が、リベリア政府からの要請に応じてPatrick Sawyerを退院させていれば、彼はそのまま、米国ミネソタ州へと移動していた可能性もある。そして、Lagosの病院や空港及びECOWAS関係者にとどまっていたエボラ感染は、独自治療を求めたナイジェリア外交官Olubukun Koyeにより、Port Harcourtに広まった。

いずれも、自分がエボラ感染者であることを知りながら、使える人間関係を使って、エボラ感染防止措置を破って感染を広めている。司法警察力で、このような行為を阻止する必要があるが、それとともに、国外逃亡の動機たる治療施設の不十分さについて、対策する必要がある。

ギニアと隣国セネガル・マリ・コートジボワール・ギニアビサウの国境線封鎖は事実上不可能であり、治療を求めて、ギニア・シエラレオネ・リベリアから感染者があふれだすのを止められないからだ。

posted by Kumicit at 2014/10/25 11:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/24

母親が死亡し、ギニアから隣国マリの親族に引き取られた2歳の少女がエボラ感染していることが判明

ギニアで母親が死亡し、隣国マリの親族に引き取られた2歳の少女がエボラ感染していることが確認された。
Mali's Health Minister Ousmane Kone told state television that the patient in the western town of Kayes was a two-year-old girl who had recently arrived from neighboring Guinea, where the outbreak began.

"The condition of the girl, according to our services, is improving thanks to her rapid treatment," the minister told state television.

A health ministry official, who asked not to be identified, said the girl's mother died in Guinea a few weeks ago and the baby was brought by relatives to the Malian capital Bamako, where she stayed for 10 days in the Bagadadji neighborhood before heading to Kayes.

A ministry statement said the girl, who came from the Guinean town of Kissidougou, was admitted at the Fousseyni Daou hospital in Kayes on Wednesday night, where she was promptly tested for Ebola.

People who came into contact with the patient in Kayes have been identified and placed under watch, the minister said, but he appealed to any person who believed they may have had contact with the girl to step forward.

マリ保健相Ousmane Koneが政府テレビで「Kayes西部の町の感染者は2歳の少女で、アウトブレイクの始まったギニアから最近、マリに来た。我が保健省によれば、迅速な対処により、少女の容態は改善している。」

匿名を条件に語った保健省当局者によれば「感染した少女の母親は数週間前に死亡し、少女は親族により、マリの首都Bamakoに連れてこられ、Bagadadji付近に10日間滞在してから、Kayesに向かった。」

保健省の声明によれば「ギニアの町Kissidougouから来た少女は、2014/10/22夜に、KayesのFousseyni Daou病院に収容され、エボラ検査が行われた」

Ousmane Kone保健相によれば「Kayesで感染者と接触した人々は特定され、モニタリング対象となっている。ただし、少女と接触した可能性のある人は名乗り出るように」と述べた。

[ADAMA DIARRA AND TIEMOKO DIALLO: "Mali becomes sixth West African nation hit by Ebola" (2014/10/23) by Reuters]
マリの首都Bamakoはギニアとの、Kayesはセネガルとの国境に近くにある。現時点では、これ以上の情報はなく、いつの時点で少女が発症したかなどは不明。

マリはギニアからエボラ感染が及んでくることを当然のことながら、想定していたようで、マリ保健省のページを見ると、エボラ関連のリリースが並んでいる(ギニアやコンゴ民主共和国と同じくフランス語)。ただし、マリは社会的政治的危機があったようで、WHOによれば、資金不足など医療体制にも影響が及んでいるもよう。

なお、さきほど保健省サイトにも、エボラ感染報告のリリースが掲載された。
[Communiqué du Ministère de la Santé et de l'Hygiène Publique (2014/10/23)]

Dans le cadre de la prévention contre l’introduction et la propagation de la maladie à virus Ebola sur le territoire national, le Gouvernement du Mali informe l’opinion nationale et internationale qu’un cas suspect, une fillette de 2 ans venue de Kissidougou, en République de Guinée, s’est présenté à l’Hôpital Fousseyni Daou de Kayes, le mercredi 22 octobre 2014.

Dépêchés à Kayes, les services spécialisés de santé ont procédé à un prélèvement sanguin sur le sujet. Après analyse, l’examen de l’échantillon s’est avéré positif, ce jeudi 23 octobre 2014.

Par ce résultat d’analyse en laboratoire, le Mali connait à ce jour son premier cas importé de maladie à virus Ebola.

L’enfant malade et les personnes qui ont eu un contact avec elle à Kayes ont été immédiatement identifiés et pris en charge selon les normes requises en la matière.

Le ministère de la Santé et de l’Hygiène Publique a pris toutes les dispositions nécessaires pour éviter la propagation du virus. Il rassure les populations sur les mesures prises et en appelle au calme et à la sérénité.

Il convient de préciser qu’à ce jour, grâce à une diligente prise en charge, l’état de santé du sujet infecté s’améliore considérablement. ...

我が国のエボラ感染防止の一環として、マリ政府は国内及び国外に対して、エボラ感染が疑われる2歳の少女が、ギニア共和国Kissidougouから、Fousseyni Daou Kayes病院に2014/10/22に来たことを発表する。

専門医療チームが血液検査を実施した。2014/10/23の検査の結果は陽性であった。このラボの検査結果は、マリで初めてのエボラ感染症例である。この病気の子供及び、Kayesで接触した人々はただちに特定され、所定の措置がとられている。

保健省は感染防止のため必要なあらゆる措置をとっている。国民は冷静さを保つように。

現時点では、献身的看護により、少女の容態は改善している。...

posted by Kumicit at 2014/10/24 08:37 | Comment(1) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/23

シエラレオネ東部の町で、エボラ検査のための血液サンプル採取をめぐり暴動、2名が死亡(2014/10/21)

AFPの2014/10/22の報道によれば、2014/10/21に、シエラレオネ東部の町で、医療チームがエボラ検査のために死体から血液サンプルを採取しようとするのを阻止しようとした暴徒たちと、保安要員が衝突し、暴動になった。
A machete-wielding mob clashed with security personnel in the eastern town of Koidu and then went on a rampage on Tuesday, after preventing a medical team from taking the blood from the 90-year-old mother of a youth leader, doctors from the local government hospital said.

The woman, who had been suspected to be infected with Ebola, had died and was thought to have high blood pressure.

「マチェットを振り回す暴徒たちが、若者たちのリーダーの母親である90歳の女性から、医療チームが血液サンプルを採取するのを阻止しようとして、保安要員と衝突し、暴動となった」とKoiduの病院の医師たちがAFPに語った。
...
Tuesday's unrest erupted when a crowd holding machetes and shovels stopped one team in the diamond mining town of Koidu from testing the elderly woman.

When the health workers called in security guards for protection, the violence grew into a riot, resulting in the two deaths and 10 people being wounded, the doctors the Koidu Government Hospital said.

2014/10/21に、ダイアモンドタウンであるKoiduの医療チームが、老女を検査しようとするのを、マチェットとシャベルで武装した群集が阻止しようとして、不安が噴出した。

医療チームが安全確保のために保安要員を呼ぶと、暴力は暴動に発展し、2名が死亡し、10名が負傷したと、Koidu地方自治体病院の医師たちが述べた。

"Two bodies are now at the mortuary. I cannot say whether they have bullet wounds or what caused their deaths as the corpses have not yet been examined," said one of the doctors who asked not to be identified.

He said a number of people including security personnel had been brought in with non life-threatening wounds.

匿名を条件に語った医師によれば「2名が埋葬されたが、死体は検死されておらず、銃創があったか、死因が何かはわからない。保安要員を含む数名が、生命に別条のない負傷で病院に運び込まれた」

"Ebola contact tracers visited the house of a prominent youth leader to take a blood sample of his ailing 90-year-old mother but were barred by a gang of youths" who angrily disputed that the woman had the disease, a witness said.

In the ensuing rampage, several buildings including the community-run Eastern Radio station were attacked.

目撃者によれば「エボラ接触者追跡チームが、有名な若者のリーダの家を訪れて、病気だった90歳の母親の血液サンプルを採取しようとしたが、母親はエボラではないと怒った若者たちの集団に阻止された」

暴動で、地元Eastern Radio局を含む、いくつかの建物が襲撃された。

[2 die in Sierra Leone riot sparked by Ebola tests (2014/10/22) by AFP]
この暴動が起きたことは、Reutersも現地Koiduの警察の責任者David Koromaに確認している。
David Koroma, the police unit commander in Koidu, said rioting began when a former youth leader refused health authorities permission to take her 90-year old grandmother for an Ebola test.

[UPDATE 1-Curfew in Sierra Leone town after rioting, shooting over Ebola case (2014/10/21) by Reuters]

この事態に対して、警察は1日間の外出禁止令を出した。
A day-long curfew was imposed by police as gangs of youths roamed the streets shouting "No more Ebola!"

The son of the elderly woman, a youth leader named Adamu Eze, commands wide support in the town. Police were looking for him but he was said to have gone into hiding.

通りを若者たちの集団が「ノーモア エボラ」と叫んで歩き回り、現地の警察は一日間の外出禁止令を出した。老女の息子で、若者たちのリーダーであるAdamu Ezeは町で支持を求めている。警察は彼を探しているが、どこかに潜伏しているもよう。

Local police chief David Koroma told AFP that calm had returned to Koidu on Wednesday but that the area remained tense.

He added that officers were watching the situation and that "people should go about their normal business without fear".

地元警察署長のDavid KoromaがAFPに「Koiduの町は2014/10/22には平穏を取り戻したが、緊張感は漂っている。計算は事態の推移を見守っており、市民は恐れずに日常生活を送るべきだ」と語った。

[2 die in Sierra Leone riot sparked by Ebola tests (2014/10/22) by AFP]
この暴動により、地域の保健当局のDr Manso Dumbuyaによれば、病院は閉鎖に追い込まれた。
Dr Manso Dumbuya, the district medical officer, said he had been forced to abandon the hospital because of the rioting. The diamond-rich district of Kono, which includes the town of Koidu, does not have an Ebola treatment centre and cases are taken to neighbouring Kenema or Kailahun.

Koiduの町を含む、ダイアモンドが豊かなKono地方にはエボラ治療センターはなく、感染者は近隣のKenemaあるいはKailahunに搬送される。

[UPDATE 1-Curfew in Sierra Leone town after rioting, shooting over Ebola case (2014/10/21) by Reuters]


posted by Kumicit at 2014/10/23 01:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/21

リベリアの首都Monrovia周辺ではエボラ感染拡大が沈静化しつつあるインプレッションがある

WHOの公表値によれば、ここ1か月、リベリアのエボラ感染者数の増大は沈静化しつつある。しかし、その数字は過少評価である指摘されてきた。とはいえ、実際の数字から乖離しているとしても、全体傾向は反映しているだろうと思われる。

リベリア現地の新聞NewDawnによれば、実際、沈静化しつつあるインプレッションはあるようだ。
For a few days now, Monrovia and its environs seem to be experiencing a reduction in the movement and sirens of ambulance vehicles unlike previous days. There are even reports of empty beds at some of the Ebola Treatment Units, especially the ELWA center operated by the medical charity-Medicins Sans Frontieres. Even if the foregoing assertions are something to confirm, the conclusion may not even be that the war against the deadly Ebola disease is subsiding in Liberia.

ここ数日、首都Monrovia及び周辺は救急車の移動やサイレンが減ってきたように感じているだろう。エボラ治療ユニットのいくつか、特に国境なき医師団によって運営されているELWAセンターでは空きベッドがあるという報告もある。これらの報告が確認されたとしても、リベリアでのエボラとの戦いが沈静化してきたとは言えないだろう。

Liberian health workers must only be hailed for continuously being at the forefront of the battle against Ebola until it is completely eradicated from the country. Even, through their efforts and professional diligence, if Liberia was making progress against the disease, very little is heard about other parts of the country, especially Western Liberia that borders neighboring Sierra Leone.

リベリアからエボラが根絶されるまで、リベリアの医療従事者はエボラとの戦いの前線に立ち続けなければならない。医療従事者たちの努力と精励にもかかわらず、リベリアがエボラとの戦いに前進しているとしても、特にシエラレオネと国境を接する西リベリアでは、事態改善の報はほとんどない。

With news of the alarming rate of the Ebola virus in rural Sierra Leone again, the spread of the disease across the borders is something to seriously worry about. It is no secret that the movement of people along the porous border line is still constant on a daily basis, and the possibility of an outbreak in Western Liberia may just be very broad. Even though there may be an Ebola Treatment Unit at the Tubmanburg Government Hospital in Bomi County, the attention of the Government of Liberia, through the Ministry of Health and Social Welfare, must now be drawn to the country’s western border region in the wake of news of the increase or rapid spread of the virus in neighboring Sierra Leone.

シエラレオネ辺境ではエボラが再急増しており、国境を越えるエボラ感染が広まってくることは憂慮すべき事態である。簡単に越えられる国境線を越える移動は日々続いており、西リベリアでのアウトブレイクの可能性は大きいだろう。Bomi郡のTubmanburg Government Hospitalにはエボラ治療ユニットがあるが、隣国シエラレオネでのエボラの急速な感染拡大にニュースが始まっており、リベリア政府は保健省を通じて、これら西部国境地域(Gbarpolu郡・Grand Caoe Mount郡・Lofa郡Vaunt Belt)に、注意喚起を行わなければならない。

[Editorial Team: "Ebola: Attention to western Liberia" (2014/10/10) on NewDawn Liberia]
とはいえ、シエラレオネと国境を接する地域は危機迫っている。この報道の翌週(2014/10/16)には、西部国境地域に感染拡大が及んでいる。
A report from Gbarpolu County speaks of the spread of the Ebola Virus Disease in Gounwulala District. An Executive of the Gbarpolu Citizens Association-Bong Chapter told our Bong County correspondent on Wednesday that the virus has seriously hit the region thereby threatening the lives of ordinary people in the absence of medication.

Mr. Milton Gertee is urging the Gbarpolu County Legislative Caucus and local leaders of the County to draw the attention of the National Ebola Taskforce in combating the disease in the District. The Bong County Gbarpolu Citizens Association Executive member said the District was sharing borders with Bong County and as such, there was an urgent need for authorities of Gbarpolu to work alongside their Bong County counterparts in fighting the epidemic.

Gounwulala地区へのエボラ感染拡大の報がGbarpolu郡からあった。2014/10/15にGbarpolu市民協会のBong Chapterの代表が我々のBong郡駐在員に語ったところによれば、エボラが医療を受けられない普通の人々の生命を脅かしている。

Mr. Milton GerteeはGbarpolu郡委員会と郡の指導者たちに、この地域での全国エボラタスクフォースのエボラ対応の関心を引くようにも求めた。Bong郡Gbarpolu市民協会の代表は、この地域はBong郡と接しており、感染拡大と戦うために、Gbarpolu地区の責任者たちはBong郡と強調する必要があると述べた。

[Papa Morris: "Ebola Spreads to District in Gbaporlu" (2014/10/16, 2014/10/20) on NewDawn Liberia]
シエラレオネ・ギニア・リベリアの国境線は、事実上、行き来自由な状態にあり、感染拡大を止めようがない。これら三国を同時に制しない限り、感染拡大が国境線を往復して終わりが来ない。

今のところ、これらの国々と国境を接するギニアビサウ・マリ・コートジボワールへの感染拡大は起きていない。また、セネガルも1名の感染者の来訪からの感染拡大を阻止している。しかし、シエラレオネ・リベリアの感染者数の増加がギニアに及べば、これら周辺諸国へも感染者が溢れ出すことは避けられない。ひとたび沈静化の兆しがみられるリベリアだが、まだまだ先は長い。

posted by Kumicit at 2014/10/21 07:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/19

リベリアとシエラレオネのエボラアウトブレイク Update(2014/10/17)

WHOの発表(2014/10/17)によれば、シエラレオネのエボラ感染者数はEXPで増大し続けている。ギニアもまだエボラ制圧に至っていない。一方、数字上はリベリアの感染者数の増加が急速に収まってきている。
Ebola_20141017.PNG

しかし、西アフリカの著名な映像作家の一人Sorious Samuraによれば、データ収集と家族の死をエボラによるものだと認めたがらない人々によって、リベリア政府がWHOに報告しているエボラ死亡数が過少なものになっている。
“People are dying in greater numbers than we know, according to MSF [Médecins sans Frontières] and WHO officials. Certain departments are refusing to give them the figures – because the lower it is, the more peace of mind they can give people. The truth is that it is still not under control.”

「国境なき医師団とWHOの当局者たちによれば、人々は我々が知っているより、もっと多く死んでいる。特定部局が、数字が小さければ、人々をそれだけ安心させられるので、その数字を報告するのを拒否している。事実として、事態はコントロールされていない」

WHO has admitted that problems with data-gathering make it hard to track the evolution of the epidemic, with the number of cases in the capital, Monrovia, going under-reported. Efforts to count freshly dug graves had been abandoned.

Local culture is also distorting the figures. Traditional burial rites involve relatives touching the body – a practice that can spread Ebola – so the Liberian government has ruled that Ebola victims must be cremated.

“They don’t like this burning of bodies, ... Before the government gets there they will have buried their loved ones and broken all the rules.”

リベリアの首都Monroviaの感染者数の過少報告など、データ収集の問題により、エボラ流行実態の追跡が困難になっていることをWHOは認めている。新たに埋葬された人々の確認は放棄された。

地元文化も数字を捻じ曲げている。伝統的埋葬は親戚が死体に触れて、エボラの感染の可能性があるため、リベリア政府はエボラ感染死亡者を火葬にすることを命じている。

「彼らは死体を火葬することを嫌っている。政府が死体のもとにたどり着くまでに、彼らが政府の法規制を無視して家族を埋葬してします」とSorious Samuraは言う。

Kim West of MSF admitted that calculating deaths was “virtually impossible”, adding that only when retrospective surveys were conducted would the true figure be known.

国境なき医師団のKim Westは、死者数を数えることが事実上不可能であることを認めている。後付での調査を行わない限り、正しい数字はわからないと。

[Mark Townsend:"Ebola: Liberia deaths ‘far higher than reported’ as officials downplay epidemic" (2014/10/10) on TheGuardian]
発表値が不正確であるにせよ、リベリアの事態が改善しているのか。それとも、悪化しているのか。この状況だと、まったくわからないことになる。
posted by Kumicit at 2014/10/19 20:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/18

米国ダラスのエボラ感染 Update 2014/10/17

リベリアからのエボラ感染者Duncan氏(死亡)を受け入れて、看護師2名が感染したTexas Health Presbyterian Hospitalのエボラ対応について、当初、CDCは看護師の手順ミスの可能性を指摘していたが、その後、それは看護師たちの責任を問うものではにと謝罪していた。
Frieden also apologized to Texas Health Presbyterian Hospital about his previous “breach of protocol” comments, saying that he did not intend to put the blame on the hospital or on Pham. “I apologize if people thought I was criticizing the hospital,” Frieden said. “And I feel awful that a health care worker became infected while helping an Ebola patient.”

[CDC training hospitals to ‘think Ebola’ after first case contracted in U.S. (2014/10/13) on PBS]
その後、米国の登録看護師の団体の一つが同病院勤務看護師の証言として、以下のような記事をアップしている。
There was no advance preparedness on what to do with the patient, there was no protocol, there was no system. The nurses were asked to call the Infectious Disease Department. The Infectious Disease Department did not have clear policies to provide either.

Initial nurses who interacted with Mr. Duncan nurses wore a non-impermeable gown front and back, three pairs of gloves, with no taping around wrists, surgical masks, with the option of N-95s, and face shields. Some supervisors said that even the N-95 masks were not necessary.

The suits they were given still exposed their necks, the part closest to their face and mouth. They had suits with booties and hoods, three pairs of gloves, no tape.

For their necks, nurses had to use medical tape, that is not impermeable and has permeable seams, to wrap around their necks in order to protect themselves, and had to put on the tape and take it off on their own.

Nurses had to interact with Mr. Duncan with whatever protective equipment was available, at a time when he had copious amounts of diarrhea and vomiting which produces a lot of contagious fluids.

Hospital officials allowed nurses who had interacted with Mr. Duncan to then continue normal patient care duties, taking care of other patients, even though they had not had the proper personal protective equipment while caring for Mr. Duncan.

患者対応の準備はなく、手順も定められておらず、システムもない。看護師は感染症部に問い合わせるように言われた。感染症部はこれらに回答する明確な方針を持っていなかった。

Duncan氏に対応していた最初の看護師たちは、不浸透性ではない白衣を着て、手袋3つをテーピングなしでつけ、N95オプションつきの手術用マスクとフェースシールドを装着していた。一部の病院管理者たちはN95マスクは必要ないと言っていた。

貸与された防護スーツも、顔と口近くの首が露出していた。彼らも胴体と頭部を覆う防護スーツと手袋3つを装着していたが、テープ止めしていなかった。

首を防護するために、看護師たちは首を一周する医療用テープを使う必要があったが、それは透過性のある縫い目がった。そして、テープの着脱も自分でしなければならなかった。

Duncan氏が下痢やおう吐など完成性の液体を多く排出していたときに、手に入る防護装備がどんなものであっても、それで看護師たちはDuncan氏に対応しなければならなった。

病院スタッフは、Duncan氏の治療にあたりつつ、適切な防護装備をしていなかったにもかかわらず、他の患者の治療にもあたっていた。

["Statement by RN’s at Texas Health Presbyterian Hospital as provided to National Nurses United" (2014/10/15) on National Nurses United]
エボラ感染した看護師Nina PhamとAmber Joy Vinsonが何らかの手順ミスをしたのではなく、そもそも病院側が医師や看護師を防護できる準備をしていなかったことが、感染の原因のようである。

結局、CDCはエボラ対応ガイドラインを厳格化し、国境なき医師団レベルに改定した。
Federal health officials effectively acknowledged the problems with their procedures for protecting health care workers by abruptly changing them. At 8 p.m. Tuesday, the Centers for Disease Control and Prevention issued stricter guidelines for American hospitals with Ebola patients.

They are now closer to the procedures of Doctors Without Borders, which has decades of experience in fighting Ebola in Africa. In issuing the new guidelines, the C.D.C. acknowledged that its experts had learned by working alongside that medical charity.

[DONALD G. McNEIL Jr.: "Lax U.S. Guidelines on Ebola Led to Poor Hospital Training, Experts Say" (2014/10/15) on NYTimes]
たとえば...
先週エボラで死亡したリベリア人Thomas Eric Duncanの治療チームにいた看護師2名がダラスでエボラ陽性診断されて以降、連邦保健当局は米国の病院のエボラ感染者対応ガイドラインを厳格化した。North Shore Long Island Jewish Health Systemや、米国の4つのバイオコンテイメント設備(危険な感染症患者の隔離))の1つであるオマハのNebraska Medical Centerなどの多くの病院が、CDC(2014/10/15)よりも厳格なガイドラインを以前から定めている。
NYTimesLevels.PNG
  • Original C.D.C. Guidelines: 感染者の血液や体液に触れない医療従事者向けの、CDCの最初のガイドラインに沿ったもの。
  • North Shore-L.I.J. Level 2 Suit: 感染者の血液や体液に触れる可能性のある医療従事者向け。Nebraska centerを含む、多くの病院はこれは最低基準としている。North Shore-L.I.J.では先週までは、これでエボラ感染者に対応していたが、Level 3にアップグレードした。
  • North Shore-L.I.J. Level 3 Suit: ダラスで2人目の看護師がエボラと診断されて以降、North Shore-L.I.J.は不浸透性の頭部を加えた。これが西アフリカの医療従事者の標準装備となり始めている。CDCは米国で全身防護服を義務付ける

[Changes to Ebola Protection Worn by U.S. Hospital Workers (2014/10/15) on NYTimes]
この改定以前のガイドラインは、バイオコンテイメント設備のあるEmory University hospitalの感染コントロールを監督するSean G Kaufmanによれば、ゆるすぎて役に立つものではなかった。
Sean G. Kaufman, who oversaw infection control at Emory University Hospital while it treated Dr. Kent Brantly and Nancy Writebol, the first two American Ebola patients, called the earlier C.D.C. guidelines “absolutely irresponsible and dead wrong.”

Speaking by phone from Liberia, where he was training workers for Samaritan’s Purse, the medical charity that Dr. Brantly and Ms. Writebol worked for, Mr. Kaufman said he had warned the agency as recently as a week ago that its guidelines were lax.

[DONALD G. McNEIL Jr.: "Lax U.S. Guidelines on Ebola Led to Poor Hospital Training, Experts Say" (2014/10/15) on NYTimes]


また、CDCはモニタリング対象者の航空機などの公共交通機関の利用に関して、ゆるい対応をしていた。エボラに感染した2人目の看護師Amber Vinsonがエボラ陽性判定を受ける24時間前に、ClevelandからDallasへの航空機に搭乗する前にCDCに問い合わせたが、CDCは搭乗に問題はないと回答していた。
Before she boarded that flight, the woman, identified by Ohio officials as Amber Joy Vinson, 29, informed the Centers for Disease Control and Prevention that she was running a temperature of 99.5 degrees, a federal official told The Washington Post.

That was below the 100.4-degree- threshold in CDC guidelines for screening travelers who have been in Ebola-affected countries, and which triggers a secondary screening. The CDC did not prohibit Vinson from traveling on the plane back to Dallas, said the official ...

オハイオ州当局者がAmber Joy Vinson(29)であることを確認している女性が航空機に搭乗する前に、体温が99.5F(37.5℃)であることをCDCに連絡していたと、連邦政府当局者がWashington Postに述べた。それは、第2次スクリーニングを実施する基準でもある、エボラ感染地域からの旅行者のスクリーニングのCDCガイドラインの閾値100.4F(38℃)以下だった。CDCはVinson看護師がDallasへ航空機で帰ることを認めたと、連邦政府当局者が述べた。

But on Wednesday, CDC Director Thomas Frieden said that Vinson should not have been flying anywhere given her possible exposure to Ebola at her workplace, Texas Health Presbyterian Hospital Dallas ...

しかし、2014/10/15に、CDCのThomas Friedenセンター長は、Vinsonは職場Texas Health Presbyterian Hospital Dallasでエボラに触れた可能性があるので、航空機に搭乗すべきではなかったと述べていた。

[Mark Berman, Lena H. Sun and Joel Achenbach: "Health-care worker with Ebola was allowed to fly despite slight fever" (2014/10/15) on WashingtonPost]
さらに、Texas Health Presbyterian Hospital Dallasの別の医療従事者が旅行に出かけていることがわかった。
Meanwhile, a different Dallas hospital worker who may have handled Duncan's fluid samples has been quarantined on a cruise ship in Belize ...

Though the employee did not have direct contact with Duncan, he or she "may have had contact with his specimen," the U.S. State Department said Friday.

A doctor at the cruise ship has declared the worker symptom-free and in good health, but the worker will remain under isolation as a precaution, it said.
It's been 19 days since the worker handled Duncan's fluid samples -- two days shy of the 21-day incubation period for Ebola.

The Texas Health Presbyterian Hospital worker boarded the commercial cruise ship Sunday from Galveston, Texas.

At the time, the Centers for Disease Control and Prevention had not updated its monitoring requirements, and required only self-monitoring, said Jen Psaki, a spokeswoman for the State Department.

Duncan氏の体液サンプルを操作したことがあるダラスの病院の従業員が、中米の国ベリーズのクルーズ船内に隔離された。この従業員はDuncan氏と直接に接触したことはないが、「Duncan氏の体液サンプルに触れた可能性がある」と国務省は2014/10/17に述べた。

クルーズ船の医師は、この人物に症状は出ておらず、健康状態は良好であるが、予防措置として隔離されていると述べた。この従業員はサンプルを操作してから19日間が経過している。あと2日間でエボラの潜伏期間である21日間に到達する。

Texas Health Presbyterian Hospitalの従業員は2014/10/12にテキサス州Galvestonから民間クルーズ船で出航していた。その時点ではCDCはモニタリング要件を改定しておらず、セルフモニタリングのみが義務付けられていたと、国務省広報担当Jen Psakiが述べた。

[Jason Hanna, Faith Karimi and Greg Botelho:"Amid Ebola fears, cruise ship quarantines worker, airline contacts travelers" (2014/10/17) on CNN]
国務省はベリーズ政府と協力し、この人物を米国へ帰国させる手筈を整えている。

これに対応して、テキサス州保健局は、モニタリング対象者及び、エボラ感染者の治療等にあたっている医療従事者に対して、長距離移動の禁止などを定めた。
. No individual who entered the first Ebola patient’s room can travel by commercial transportation until 21 days after that individual’s last exposure. These individuals should not travel by commercial conveyances (e.g. airplane, ship, long-distance bus, or train). Local use of public transportation (e.g. taxi, bus) by asymptomatic individuals should be discussed with the public health authority.

2. All HCW involved in the direct care of the first Ebola patient must be monitored twice a day with one of the monitoring sessions being a face to face encounter. As part of that monitoring, each HCW’s temperature will be checked twice a day;

3. No individual HCW who entered the first Ebola patient’s room can go to any location where members of the public congregate which includes but is not limited to, restaurants, grocery stores, theaters, or other places where the public may be in attendance or gather, throughout the entire 21 day time period that follows the individual’s last exposure.

4. All HCWs who provided direct care in the first Ebola patient’s room will be given the opportunity to stay at Presbyterian Hospital on a non-admission status in order to
facilitate monitoring; and

5. Any HCW that does not adhere to monitoring or any of these other measures may be subject to a communicable disease control order.

[Movement of Persons with Possible Exposure to Ebola (2014/10/16) by Texas Department of State Health Services (text by LA Times/a>)]
CDCを含む米国政府機関は、後手後手で対策を進めている状態にある。

2014/10/16

米国ダラスのエボラ感染 Update 2014/10/15

リベリアからDallasに来たエボラ感染者Duncan氏が入院したTexas Health Presbyterian Hospitalで治療に参加した医療従事者に新たに感染が確認された。この2人目の感染者も看護師(29)で、保健省広報担当Carrie Williamsによれば、発熱を申告した2014/10/14に隔離された。

しかし、その前日に、この看護師は航空機を利用していた。
The Centers for Disease Control and Prevention (CDC) also said that the 29-year-old nurse, Amber Vinson, flew on a commercial flight from Cleveland, Ohio to Dallas with a low-grade temperature a day before she was diagnosed. While in Ohio, she also reportedly travelled from Cleveland to Akron.
...
Dr Tom Frieden, the CDC director, conceded on Wednesday that Vinson should not have been allowed to take the flights to Ohio. “We will, from this moment forward, ensure that no other individual who is being monitored for exposure undergoes travel in any way other than controlled movement,” Frieden said.

CDCによれば、29歳のAmber Vinsonはエボラと診断される前日に、微熱状態で、民間航空でオハイオ州ClevelandからDallasに移動していた。伝えられるところによれば、彼女はオハイオ州では、CelvelandからAkronに旅行していた。
...
CDCセンター長Dr. Tom Friedenは2014/10/15に、感染者Vinson看護師がオハイオへ旅行すべきではなかったと述べた。「今後一切、エボラ感染者と接触してモニタリング対象となっている者が、コントロール下をのぞく、いかなる方法によっても、確実に旅行させないようにする」

[Lauren Gambino: "Second Texas nurse with Ebola to be transferred to special facility" (2014/10/15) on theguardian]
Amber Vinson看護師は、米国の4つあるバイオコンテイメント施設の一つであるEmory University hospitalに送られる。
The US secretary of health and human services, Sylvia Burwell, said that Vinson will be transported to Emory University hospital in Atlanta, which has successfully treated two Ebola patients and is caring for a third, an unidentified American doctor who contracted the disease while working in the Sierra Leone.
...
Pham was in “improved condition” Wednesday, according to Frieden, while Vinson was “ill but clinically stable”.
[Lauren Gambino: "Second Texas nurse with Ebola to be transferred to special facility" (2014/10/15) on theguardian]
なお、4つの施設とは..

  • St. Patrick's Hospital, Missoula, Montana
  • Nebraska Medical Center, Omaha, Nebraska
  • NIH Clinical Center, Bethesda, Maryland
  • Emory University Hospital, Atlanta, Georgia

である。

一方、感染原因は特定されていないが、The National Nurses Union(全米看護師協会)によれば、Texas Health Presbyterian Hospitalでは、防護装備の手袋をテープ止めしていなかったり、首が露出していたりした。

More ABC news videos | ABC Health News
これらが事実であれば、Texas Health Presbyterian Hospitalは費用をけちって、スタッフや入院患者への感染リスクを高めてしまっていたことになる。

そのような状況なら、最初の感染者Duncan氏も、Emory University Hospitalに送るべきだったとの関係者意見も頷ける:
"If we knew then what we know now about this hospital's ability to safely care for these patients, then we would have transferred him to Emory or Nebraska," the official told CNN senior medical correspondent Elizabeth Cohen. "I think there are hospitals that are more than ready, but I think there are some that are not."

[Josh Levs and Holly Yan:"CDC: U.S. health worker with Ebola should not have flown on commercial jet" (2014/10/15) on CNN]

posted by Kumicit at 2014/10/16 09:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/15

米国ダラスのエボラ感染 Update 2014/10/14

CDCセンター長Dr. Thomas R. Friedenによれば、リベリアからダラスに来て死亡したエボラ感染者Duncan氏及び彼から感染した看護師に接触してモニタリング対象となっているのは125名である。
“There were 76 people who had some level of contact and therefore are being actively monitored,” Dr. Thomas R. Frieden, director of the Centers for Disease Control and Prevention, said at a news conference, where he detailed plans for the agency response to the virus, including the use of rapid response teams.
...
The total number of people being monitored is now 125, health officials said, including 48 who have been watched for more than two weeks after coming into contact with Mr. Duncan before he was admitted to Texas Health Presbyterian Hospital on Sept. 28.
...
All but one of the 76 added to the monitoring list are health care workers who cared for Mr. Duncan, handled blood samples or were simply in the same room before he died, Dr. Frieden said. The other person being monitored had contact with the nurse.

How Ms. Pham contracted the virus remained unclear, Dr. Frieden said. “We have not yet identified a specific interaction.”

「76名が同レベルの接触をしており、したがって、現在はモニタリング中である。
「現在、合計125名がモニタリング中であり、うち48名は、Duncan氏がTexas Health Presbyterian Hospitalに2014/09/28に入院する前に接触後、2週間以上モニタリングされている。
「モニタリング対象に追加された76名中75名は、Duncan氏の血液サンプルの作業にあたったか、Duncan氏死亡前に同室にいた医療従事者である。1名は看護師と接触した人物である。
「看護師の感染について不明である。ウィルスへの接触を特定できていない。

[JACK HEALY and TIMOTHY WILLIAMS: "76 People in Texas Being Monitored for Signs of Ebola" (2014/10/14) on NYTimes]
さらに、今後の米国の病院におけるエボラ対応について、CDCセンター長Dr. Thomas R. Friedenは...
DALLAS − As a 26-year-old Dallas nurse lay infected in the same hospital where she treated a dying Ebola patient last week, government officials on Monday said the first transmission of the disease in the United States had revealed systemic failures in preparation that must “substantially” change in coming days.

“We have to rethink the way we address Ebola infection control, because even a single infection is unacceptable,” Thomas Frieden, director of the Centers for Disease Control and Prevention, said in a news conference.

「今回の感染は、準備における組織的失敗を明らかにしており、今後、これを徹底的に修正しなければならない。1回の感染も許容できないので、エボラ感染コントロールの方法を再考する必要がある。」と2014/10/13の記者会見でDr. Thomas R. Friedenは述べた。

[my Ellis Nutt, Mark Berman and Brady Dennis: "CDC chief: After Dallas nurse’s Ebola infection, U.S. must ‘rethink’ protocols" (2014/10/13) on WashingtonPost]
一方、ABCnewによれば、感染したPham看護師への治療には、2か月前にエボラから回復した医師Dr. Kent Brantlyの血液が使われる。
Pham has received a potentially life-saving transfusion from Dr. Kent Brantly, the missionary doctor who beat the virus two months ago, ABC News has learned.

Brantly flew to Dallas on Sunday, one day after Pham tested positive for the virus, sources said. He donated his blood, packed with antibodies that should fight the disease.

Jeremy Blume, a spokesman for the nonprofit medical mission group Samaritan's Purse, confirmed that the plasma donation came from Brantly. The missionary had received an experimental treatment and fought off the virus, and has donated blood for transfusions for three others, including Pham.

[Dallas Nurse Battling Ebola Says She's 'Doing Well' (2014/10/14) on abdnews]
効果はわからないが、実例を積み上げていくほかない。感染者が出てしまった以上は、最大限活用することもまた必要なこと。

このような米国内感染に関して、National Nurses UnitedのRose Ann DeMoro代表は、看護師に最先端の装備器具を使えるようにしなければならないと述べた。
It is long past time to stop relying on a business-as-usual approach to a virus that has killed thousands in West Africa and has such a frighteningly high mortality rate. There is no margin for error. That means there can be no standard short of optimal in the protective equipment, such as hazmat suits, given to nurses and others who are the first to engage patients with Ebola-like symptoms. All nurses must have access to the same state-of-the-art equipment used by Emory University Hospital staff when they transported Ebola patients from Africa, but too many hospitals are trying to get by on the cheap.

In addition, hospitals and other frontline providers should immediately conduct hands-on training and drills so that personnel can practice, in teams, vital safety procedures such as the proper way to put on and remove protective equipment. Hospitals must also maintain properly equipped isolation rooms to ensure the safety of patients, visitors and staff and harden their procedures for disposal of medical waste and linens.

西アフリカで数千名を死に至らしめ、高い致死率をもつウィルスに対して、通常モードでアプローチするのは、ずっと前に終わっていなければならなかった。エラーのマージンはない。これは、エボラ様症状を示す患者に最初に接触する看護師などに貸与する防護スーツのような防護器具に関して、最適下限基準はありえないことを意味する。全看護師には、アフリカからエボラ感染者が搬送されたEmory Hospitalのスタッフが使った最先端の装備器具を使えるようにしなければならない。しかし、非常に多くの病院が安物で済ませようとしている。

さらに、各病院やフロントラインの医療提供組織は直ちに、実地訓練を実施し、防護装備の着脱など安全手順について習熟歴るようにすべきである。さらに各病院は、患者と来院者とスタッフの安全を保障できる隔離病室を維持保守し、医療廃棄物やリネンの処理手順を厳格化しなければならない。

[RoseAnn DeMoro (executive director of National Nurses United): "U.S. hospitals not prepared for Ebola threat" (2014/10/13) on WashingtonPost]
とはいえ、何事もなければムダになるエボラ対応施設整備と防護装備備蓄を各病院にさせるには、それを裏付ける資金措置(診療報酬に上乗せするにせよ、補助金で対応するにせよ)が必要である。そちらは米国連邦政府が対処しなければならないことだが。

一方、感染者Duncan氏が入院し、Pham看護師が感染したTexas Health Presbyterian Hospitalはスタッフ890名、ベッド数255の大病院で評価も高かった。しかし、その病院をもってしても、USATodayによれば、エボラ感染という事態においては、事実把握と発表に混乱を繰り返していた。
In an Oct. 2 statement, the hospital said Duncan had a temperature of "100.1" and that his symptoms were "not severe." But medical records later provided to the Associated Press showed that Duncan had a fever of 103 and that he had reported having "severe pain." Staffers marked his fever with an exclamation point on his records, the Associated Press reported.

2014/10/02の声明で、病院側はDuncan氏の体温は100.1F(37.83℃)であり、症状は重篤ではなかったとしていた。しかし、後日Associate Pressに提供された医療記録によれば、Duncan氏の体温は103F(39.44℃)であり、本人は「強い痛み」を訴えていた。病院スタッフはDuncan氏の体温を「!」つきで記録していた。
...
Answering questions about Duncan's initial visit, hospital officials first blamed a flaw in the electronic health records system for not allowing the information from the nurse treating Duncan to reach the appropriate doctors. A day later, they corrected that statement, saying there was no flaw.

Duncan氏の最初の来院時についての質問に対して、病院側は最初は、Duncan氏に対処した看護師からの情報が、適切な医師に届くようになっていなかった、電子カルテシステムの不具合のせいにしていた。しかし、後日、病院側は、電子カルテシステムに不具合はなかったと声明を修正した。

That statement also said Duncan was confirmed to have Ebola on Sept. 29, later corrected to Sept. 30.

その声明はDuncan氏のエボラ感染確認を2014/09/29といていたが、後日、2014/09/30に訂正した。

On Sunday, as news of Pham's condition was made public, the hospital announced that it would be diverting all emergency room visits to other area hospitals. At 7:20 p.m., it announced it was no longer diverting its emergency visits. "The department is appropriately staffed, and ambulances may begin bringing patients in for care immediately," it said.

Twenty-five minutes later, it reverted back to diversion status.

Pham看護師の容態が報道で明らかになると、病院側は緊急救命室への受け入れを中止し、同一地域の他の病院へ搬送すると発表した。19:20には他病院への搬送を行っていおらず、「緊急救命室は通常通りの人員が配置され、旧きゅしゃによる患者受け入れはただちに可能である」と述べた。しかし、25分後には、再度、受け入れが中止された。

[Rick Jervis: "Dallas hospital stumbles in early response to Ebola" (2014/10/14) on USA Today]
Texas Health Presbyterian Hospitalの規模と評価からすれば、他の病院でも大して変わらないと考えておくべきだろう。

posted by Kumicit at 2014/10/15 19:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/12

リベリアからダラスに来て死亡したエボラ感染者から、医療従事者1名がエボラ感染/隔離

2014年10月12日付のテキサス州保健局のリリースによれば、リベリアからダラスに来て死亡したエボラ感染者Duncan氏の看護にあたっていたTexas Health Presbyterian Hospitalの医療従事者1名が、10月10日に発熱を訴えて隔離され、10月11日にエボラ陽性判定が出た。
[Texas Patient Tests Positive for Ebola - News Release (2014/10/12) on Texas State]

Texas Patient Tests Positive for Ebola
テキサスの患者がエボラ検査陽性

A health care worker at Texas Health Presbyterian Hospital who provided care for the Ebola patient hospitalized there has tested positive for Ebola in a preliminary test at the state public health laboratory in Austin. Confirmatory testing will be conducted by the Centers for Disease Control and Prevention in Atlanta.

The health care worker reported a low grade fever Friday night and was isolated and referred for testing. The preliminary ​test result was received late Saturday.

Texas Health Presbyterian Hospitalでエボラ患者の看護にあたっていた医療従事者が、オースチンの州公衆衛生ラボの初期検査でエボラ陽性と判定された。確認検査がアトランタのCDCで実施される。

この医療従事者は2014/10/10夜に微熱を報告し、隔離され、検査に回された。初期検査の結果は2014/10/11遅くに出た。

"We knew a second case could be a reality, and we've been preparing for this possibility," said Dr. David Lakey, commissioner of the Texas Department of State Health Services. "We are broadening our team in Dallas and working with extreme diligence to prevent further spread."

Health officials have interviewed the patient and are identifying any contacts or potential exposures. People who had contact with the health care worker after symptoms emerged will be monitored based on the nature of their interactions and the potential they were exposed to the virus.

Ebola is spread through direct contact with bodily fluids of a sick person or exposure to contaminated objects such as needles. People are not contagious before symptoms such as fever develop.

「二人目の感染者が出る可能性があることはわかっており、我々はその可能性を想定して準備してきた。我々はダラスのチームを拡大し、さらなる感染拡大を防止すべき全力を挙げている」とテキサス州保健局のDr David Lakey局長は述べた。

保健局員が患者と対面し、接触の可能性を特定している。発症後にこの医療従事者と接触した人々は、接触方法及び感染の可能性に基づいてモニターされる。

エボラは病気の人もしくは注射針のような汚染された物についている体液の直接接触により感染する。発熱などの症状が出るまでは感染性を持たない。
リベリアからダラスに来たDuncan氏と違って、もともと接触者としてモニタリング対象者だと思われ、対処は迅速に行われているようである。

なお、いつ感染したかは特定されていないが、エボラの可能性を病院側が認識していなかった時点での感染の可能性もある。
posted by Kumicit at 2014/10/12 20:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

増大するエボラ感染者の数に圧倒されるシエラレオネとリベリア

シエラレオネでも、リベリアと同じく、増大するエボラ感染者数に対応できなくなった。そして、リベリアが最低限のケアのみを行うアドホックな施設をつくることを選択したのに対して、シエラレオネは自宅看護を余儀なくされている。

シエラレオネ



シエラレオネでは増大するエボラ感染者の数に、エボラ対策が敗北し、感染者の自宅看護するプランを承認せざるを得なくなっている。
“It’s basically admitting defeat,” said Dr. Peter H. Kilmarx, the leader of the federal Centers for Disease Control and Prevention’s team in Sierra Leone, adding that it was “now national policy that we should take care of these people at home.”

“For the clinicians it’s admitting failure, but we are responding to the need,” Dr. Kilmarx said. “There are hundreds of people with Ebola that we are not able to bring into a facility.”

連邦CDCのシエラレオネハケンチームリーダのDr. Peter H. Kilmarxは「これは基本的には敗北を認めたということだ。今や、自宅でこれらの人々を看護するというのが国家政策である。医療関係者にとっては敗北を認めることだが、我々に必要なことには対処していく。施設に収容できていないエボラ感染者が数百人いる」と述べた。

The effort to prop up a family’s attempts to care for ailing relatives at home does not mean that officials have abandoned plans to increase the number of beds in hospitals and clinics. But before the beds can be added and doctors can be trained, experts warn, the epidemic will continue to grow.

C.D.C. officials acknowledged that the risks of dying from the disease and passing it to loved ones at home were serious under the new policy − “You push some Tylenol to them, and back away,” Dr. Kilmarx said, describing its obvious limits.

家族が親族を自宅で看護するのを支援する努力は、病院のベッド数を増やす計画を放棄するものではない。しかし、ベッドの追加や医師の訓練ができる前に、感染が拡大してしまうと専門家は警告する。

CDCのDr. Kilmarxは、「新たな方針のもとは、自宅でエボラで死亡し、周囲の人々に感染を広めるリスクが重大であること」を認めて、「タイレノールを患者にかけて、患者に触れないこと」とできることの明らかな限界を述べてい

But many patients with Ebola are already dying slowly at home, untreated and with no place to go. There are 304 beds for Ebola patients in Sierra Leone now, but 1,148 are needed, the World Health Organization reported this week. So officials here said there was little choice but to try the new approach as well.

“For the first time, the nation is accepting the possibility of home care, out of necessity,” said Jonathan Mermin, another C.D.C. official and physician here. “It is a policy out of necessity.”

しかし、多くのエボラ感染者たちが既に、治療も受けられず、行く場所もなく、緩慢に自宅で死んでいっている。「現時点でシエラレオネにはエボラ感染者のためのベッドが304あるが、1148が必要である」とWHOのレポートは今週述べている。してがって、ここの当局者たちは、新たなアプローチ以外に試せる道がないと言っている。

CDC職員で医師であるJonathan Meriminは「初めて、やむをえず、シエラレオネ政府は自宅看護の可能性を認めている。これは、やむをえない政策だ。」と述べた。

[ADAM NOSSITEROCT: "Officials Admit a ‘Defeat’ by Ebola in Sierra Leone" (2014/10/11) on NYTimes]
感染拡大させかねない自宅看護を認めざるを得ないところに、事態は至っている。

リベリア



既に2014年9月の時点で、リベリアも同様の状況に陥っていた。
When it opened, there were 120 beds available. Within hours, the clinic was already stretched − every space available filled with the city’s most frightened and seriously ill. Somehow, room was made for more patients and currently, by adding beds and sofas where possible, staff estimate the total number is likely closer to 200.

開設時は120のベッドが使用可能だった。数時間で、治療施設が拡張され、利用可能なスペースが最も恐れられ重篤な病気の患者によって埋め尽くされた。さらに多くの患者を収容できるように部屋が用意され、可能な限りベッドやソファが追加され、スタッフによれば、その数は200近くになった。

[Stephanie Jenzer: "Ebola outbreak: Liberia's newest, largest treatment clinic already at capacity" (2014/09/29) on CBC]
まったく、治療施設の収容力が追い付いていない。結果として...
So many Ebola victims are dying at home because of the severe shortage of treatment centers here in Monrovia, Liberia’s capital, that they are infecting family members, neighbors and others in a ballooning circle of contagion.

Only 18 percent of Ebola patients in Liberia are being cared for in hospitals or other settings that reduce the risk of transmission by isolating them from the rest of the population, according to the Centers for Disease Control and Prevention. Unless that rate reaches 70 percent, the center predicted this week, Ebola cases will keep soaring.

リベリアの首都モントロヴィアでは、治療センターの不足から、多くのエボラ感染者たちが自宅で新江ぢる。そして、家族や隣人などに感染の輪が広がっている。

CDCによれば、リベリアではエボラ感染者の18%しか、隔離による感染防止設備の整った病院などの施設で治療を受けていない。CDCは、その率を70%に上げない限り、エボラ感染者数が増大し続けると予測している。

[NORIMITSU ONISHI: "In Liberia, Home Deaths Spread Circle of Ebola Contagion" (2014/09/24) on NYTimes]
そのため、最低限のケアのみを行う収容施設の設置をリベリアは進めている。
Looking for a new approach to blunt the Ebola epidemic sweeping West Africa, the Liberian government, the World Health Organization and their nonprofit partners here are launching an ambitious but controversial program to move infected people out of their homes and into ad hoc centers that will provide rudimentary care, officials said Monday.

西アフリカを席巻しているエボラ流行に対抗する新たなアプローチを求めて、リベリア政府とWHOと援助団体は、野心的かつ賛否の分かれる、「感染者を自宅から連れ出して、アドホックなセンターに収容し、基本的なケアのみを行う」計画を開始すると、当局者が述べた。

[Lenny Bernstein and Lena H. Sun: "New effort to fight Ebola in Liberia would move infected patients out of their homes" (2014/09/22) on WashingtonPost]
それも追いつかないので、自宅看護を想定した準備を米国政府がリベリアに対して行っている。
Faced with similar circumstances in neighboring Liberia, where even more people are dying from the disease, the American government said last month that it would ship 400,000 kits with gloves and disinfectant.

“The home kits are no substitute for getting people” to a treatment facility, said Sheldon Yett, the Unicef director for Liberia. “But the idea is to ensure that if somebody has to take care of somebody at home, they’re able to do so.”

さらに多くの人々がエボラで死亡している隣国リベリアでは、米国政府が先月(2014/09)に、40万キットの手袋と消毒剤を送ると発表している。

ユニセフのリベリア担当のSheldon Yettは「ホームキットは、治療施設への収容に代わるものではない。しかし、これは自宅で看護せざるをえなくなったときに、それができるようにするものである。」

[ADAM NOSSITEROCT: "Officials Admit a ‘Defeat’ by Ebola in Sierra Leone" (2014/10/11) on NYTimes]


posted by Kumicit at 2014/10/12 09:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/11

シエラレオネでのエボラ治療ボランティアから豪州に帰国した看護師を批判する国会議員

豪州のSue Ellen Kovack(57歳, 登録看護師)がシエラレオネのエボラ対策に1か月間ボランティアで参加して、2014/10/07に豪州に帰国後。体調不良で2014/10/09に入院。当日遅くにエボラ検査の結果が出て、陰性だった。

A Cairns nurse who was hospitalised on Thursday has tested negative to the deadly Ebola virus, authorities say.

Sue Ellen Kovack, 57, presented herself to the Cairns Hospital on Thursday afternoon after complaining of a fever. Three days earlier she returned from a month-long volunteering stint in Sierra Leone treating Ebola hospital victims.

In a statement, Queensland Health chief health officer Dr Jeanette Young said Ms Kovack would remain under observation for at least another 24 hours.

"This is a necessary precaution given the patient has been to West Africa and has had a fever within the incubation period of 21 days. For the sake of her health and to follow due diligence, we want to be sure she is clear of Ebola virus disease as well as any other disease."

2014/10/09に入院したCairnsの看護師のエボラ検査の結果は陰性だったと当局が発表した。

Sue Ellen Kovack(57)は、2014/10/09午後に発熱してCairns Hospitalに来た。3日前に、一か月間のシエラレオネでのエボラ治療ボランティアから帰国したところだった。

豪州Queesland州保健省の最高保健責任者Dr Jeanette Youngは、声明で、Ms Kovackは最低24時間は観察下に置かれると述べた。

「これは潜伏期間21日以内に、西アフリカ渡航歴のある発熱した患者に対する必要な予防措置である。彼女自身の健康状態及びデューデリジェンスのため、エボラなどの疾病に感染していないことを確認したい」

[Kristian Silva: "Ebola scare: Cairns nurse tests negative" (2014/10/10) on SMH]
エボラ感染者治療チームの一員であることがわかっていたスペインの看護助手や、リベリアから来たことを自己申告した米国ダラスのリベリア人が、エボラの可能性を前提とした対処がなされなかったのに対して、ここでは特にエボラ対策上の問題は起きていない。また、結果として、感染者でもなかった。

ここまでは何の問題もなかったのだが、そこにCairnsを含むKennedy選挙区選出のBob Katter国会議員が登場した。
Mr Katter said on Thursday it was "unbelievable and incomprehensive" how a person could get into Australia from an Ebola infected country.

"There cannot be any compromise with this," Mr Katter said.

"If you want to go to one of these countries, however laudable your motivation, I am sorry but when you return to Australia, you must be quarantined for three weeks - not home quarantined."

Mr Katter said Australian aid workers travelling to west Africa, including Ms Kovack, were putting Australia at risk.

"We love these people, and we honour these Australians for being self-sacrificing, but compared to the risk they create for our country, it is not remotely comparable. One person's moral and humanitarian ambitions are being carried out at a very grave cost to Australia."

「エボラ感染諸国から豪州への入国者がいたとは信じられない
「これは妥協できない
「これらの諸国に行きたいなら、動機が称賛に値するものあっても、豪州帰国時には、自宅ではなく病院で3週間の隔離が必要である
「西アフリカへ援助に行った人々は豪州をリスクに晒している
「我々はこれらの人々を愛し、その自己犠牲を称揚するところであるが、豪州にもたらされるリスクを考えるなら、それは比較にならない。ひとりの倫理と人道的動機が、豪州に重大なコストを強いるだろう

[Aid workers creating Ebola risk in Australia, Bob Katter claim (2014/10/09) on SMH]
普通の人々の日常会話やオンラインの発言としては、幾らでもありそうなものだが、国会議員となると話が違ってくる。
Australian Medical Association head Brian Owler has lashed out at Mr Katter's 'hysterical' response. He has called for calm until the results are known, and for Australia to dedicate more resources to stopping the crisis overseas.

"Now is not the time to be creating hysteria and concern," he said. "We also need to show a level of empathy for this individual, instead of creating hysteria. This woman has done everything right.

[Aid workers creating Ebola risk in Australia, Bob Katter claim (2014/10/09) on SMH]

QUEENSLAND MP Bob Katter's comment that a nurse put the country at risk of Ebola through her "humanitarian ambitions" in west Africa were unfortunate, and the "real hero" deserves a pat on the back, Opposition Leader Bill Shorten says.

[Katter comments 'unfortunate': Shorten (2014/10/11) on NewsComAu]
いまのところ、Katter議員を支持する流れもなく、ボランティアの禁止や帰国時隔離を求める動きも見られない。
posted by Kumicit at 2014/10/11 10:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リベリアとシエラレオネのエボラアウトブレイク Update(2014/10/10)

2014/10/10WHO発表のエボラ感染者数の推移及び、これを週単位に割り振った数字を見ると、リベリアで感染者数の増大が鈍化する一方、シエラレオネが急速に悪化している。
Ebola_20141008gn.PNG
これについてシエラレオネ保健省は特に何も述べていない。

そんなシエラレオネを支援すべく英国軍が...
The UK is sending 750 military personnel to Sierra Leone to help deal with the deadly Ebola outbreak, Foreign Secretary Philip Hammond has confirmed.

The UK will also send medical ship the RFA Argus and three helicopters. The personnel will be deployed next week.

Philip Hammond外相によれば、英国はシエラレオネに750名の部隊を派遣し、エボラアウトブレイク対応を支援する。さらに英国は病院船RFA Argusと3機のヘリコプターも派遣する。兵員移動は来週実施される。

[Ebola outbreak: UK sending 750 troops to Sierra Leone(2014/10/08) on BBC]


シエラレオネでは、7月以降の学校閉鎖の対策として、ラジオによる授業を始まるもよう。
Sierra Leone on Tuesday launched an ambitious schooling effort for more than a million children denied their education due to the Ebola epidemic, saying lessons would be delivered via radio.

Classes in a variety of subjects will be broadcast for four hours, six days a week, on 41 radio stations and the country's sole TV channel, the government announced.

"The plan is to provide a suitable option for our school-going population as the entire school system has been disrupted since the outbreak of the Ebola disease," said Education Minister Minkailu Bah.

Schools have been closed since the government announced a state of emergency in July in response to an epidemic which has killed 3,500 people in west Africa, more than 600 of them in Sierra Leone.

More than two million of its population of 5.7 million are aged between three and 17, although in reality the secondary school attendance rate is less than 40 percent for both boys and girls.

シエラレオネは2014/10/07に、エボラ流行で学校教育を受けられない100万人以上の子供たちへの、ラジオ放送での授業を開始する。各教科の授業は1日4時間、週6日間、41のラジオ局と、シエラレオネ唯一のテレビ局で放送すると、政府が発表した。

「エボラアウトブレイク以来、学校制度が崩壊しているので、この計画により、学校に通う世代に適切な選択肢を提供する。」とMinkailu Bah教育相が述べた。

西アフリカで3500人、うちシエラレオネで600人以上がエボラで死亡したことに対応し、7月の国家非常事態宣言以後、学校は閉鎖されている。570万の人口のうち200万人以上が3〜17歳である。ただし、男女とも中学校の出席率は40%以下である。

[Rod Mac Johnson: "Ebola-hit Sierra Leone launches school by radio" (2014/10/07) by The Associated Press]
短期に決着がつく可能性はなく、1年という単位で時間を要しそうな状況では、これもひとつの対策。


世界銀行Jim Kim総裁曰く「エボラ対策が無様に失敗しており、200億ドルの資金がさらに必要」



世界銀行Jim Kim総裁はエボラ対策が無様に失敗しており、200億ドルの資金がさらに必要だと述べた。
The president of the World Bank, Jim Kim, admitted on Wednesday that the international community had “failed miserably” in its response to the Ebola virus that has killed more than 3,800 people in west Africa and warned that the crisis now affecting Spain and the US was going to get much worse.

Amid signs yesterday that western governments were being forced to take the risks of a global pandemic more seriously, Kim said he wanted them to back a new $20bn (£12bn) global health fund that would be able to react instantly to emergencies.

“It’s late. It’s really late,” he said in an interview with the Guardian before the annual meeting of the Washington-based organisation this weekend.

“We should have done so many things. Healthcare systems should have been built. There should have been monitoring when the first cases were reported. There should have been an organised response.”

世界銀行Jim Kim総裁は2014/10/08に、西アフリカで3800人以上を死亡させたエボラ対応に、国際社会は無様に失敗しており、危機はスペインと米国身も影響し、事態は悪化していると述べた。昨日の兆候から、西側世界の政府たちは、世界的なパンデミックのリスクをもっと真剣に受け止めることを余儀なくされており、
Jim Kim総裁は、ただちに非常事態に対処できるように、200億ドルの世界医療資金のバックアップが新たに必要だと述べた。

今週末の世界銀行本部ワシントンでの年次総会の前のGuardianとのインタビューで、Jim Kim総裁は「遅すぎる。本当に遅すぎる。たくさんのことをやっているべきだった。医療体制が構築されているべきだった。最初の症例が報告されたときに、モニタリングが実施されているべきだった。組織的対応が必要だった」と述べた。

[Larry Elliott: "Ebola crisis: global response has ‘failed miserably’, says World Bank chief" (2014/10/09) on TheGuardian]
米英が人の移動制限を進めているが、これに対して、Jim Kim世界銀行総裁は...
“We don’t need to stop all travel from these countries. It’s going to be impossible to stop people. The way to stop the flow of patients from these countries getting to the rest of the world is to have programmes that will treat people and increase survival dramatically. It’s possible.

“We need to have quality services in place so that the motivation to leave these countries goes away. It is a rational thing to do to get away because we don’t have the treatment in place.”

Rudimentary healthcare systems in the three west African countries have encouraged people to travel abroad for treatment, thereby spreading the virus. Before the crisis, Liberia had 61 doctors and 1,000 nurses, while Sierra Leone had 327 hospital beds.

「これらの諸国からの旅行を止める必要はない。人の移動を止めることは不可能になる。これらの諸国からの感染者の流出を止めるには、それらの人々を治療し、生存率を飛躍的に高める計画が必要である。これらの諸国を離れようという動機をなくすために、適切なところに、良質の医療サービスが必要である。」

西アフリカの3か国の未発達な医療体制のために、人々が治療を求めて国外に出ようとしていて、これによりウィルス感染が広まる。危機が起きる前、リベリアには医師61人と看護師1000名がいた。シエラレオネの病院のベッド数は327だった。

[Larry Elliott: "Ebola crisis: global response has ‘failed miserably’, says World Bank chief" (2014/10/09) on TheGuardian]
リベリアの人口400万人、シエラレオネの人口600万人には不足すぎる状況である。



posted by Kumicit at 2014/10/11 09:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014/10/10

看護助手のエボラ感染をめぐるスペインの混乱

スペインでのエボラ感染のタイムラインはおおよそ以下の通り:
  • 2014/08/03: リベリアの首都MonroviaのSan José de Monrovia Hospitaの医長Brother Patrick Nshamdzeがエボラで死亡[TheSpainReport]。
  • 2014/08/05: Brother Patrick Nshamdzeの治療にあたっていたBrother Miguel Pajares (75)をスペインへ搬送[TheSpainReport]。
  • 2014/08/12: Brother Miguel PajaresがマドリードのCarlos III Hospitalで死亡[TheSpainReport]。
  • 2014/09/22: シエラレオネの首都Freetownでエボラ対策に当たっていて、エボラ感染したBrother/Dr Manuel García Viejo(69)がスペインに到着し、マドリードのCarlos III Hospitalに入院した。彼は、Lunsar市にあるSan Juan De Dios Hospitalの医長であり、熱帯疾病の専門家である[TheSpainReport]。
  • 2014/09/25: Brother/Dr Manuel García Viejo(69)がCarlos III Hospitalで死亡[TheSpainReport]。
  • 2014/09/30: Manuel García Viejoを治療するチームの一員だった看護助手Maria Teresa Romero Ramosが発熱し、当局に連絡するも、特にアクションなく、数日後も同様[Guardian]。
  • 2014/10/06: Maria Teresa Romero Ramosが当局へ連絡するも、近隣の病院へ行くよう指示。Alcorcon Hospitalでエボラ感染の可能性を申告したが、病院側は特に防護装備もせず、救急救命室で対処。その後、勤務先でもあるCarlos III Hospitalに移送。エボラ感染確認[NBCnews] 。既に接触者を追跡・特定[AP]。30名の医療従事者を21日間のモニタリング対象に[NBCnews]。
  • 2014/10/09: Maria Teresa Romero Ramosと接触した医師2名を入院させてモニタリング[WashingtonPost]。

Maria Teresa Romero Ramos(44)看護助手への感染経路については明確ではないが、防護装備を脱ぐときに、手袋で顔に触れた可能性があるという。ただし、未確定。
“I think the error was the removal of the suit,” she told Spanish newspaper El País by phone. “I can see the moment it may have happened, but I’m not sure about it."

Initially, Ramos told another Spanish newspaper El Mundo from her isolated hospital bed that she had "no idea," how she might have become infected.

But on Wednesday, German Ramirez, a doctor in the Carlos III Hospital's Tropical Diseases unit, said Ramos recalled that she might have had contact with her face after leaving an Ebola patient's isolation room.

"During the course of the morning, we looked at actions taken when [the nurse’s aide] put on her protective suit," Ramirez said outside the hospital. "She has told us of the possibility that her suit had contact with her face.... It could have been an accident. It looks like it was the gloves."

[Abby Phillip and Abby Ohlheiser: "Spanish nurse with Ebola may have touched her face with a glove when removing protective gear" (2014/10/08) on WashingtonPost]
Maria Teresa Romero RamosとともにManuel García Viejoの治療にあたった医師の一人によれば、自身が着用した防護服の丈が短かったという。
One of the doctors who treated her, Juan Manuel Parra, said in a statement posted to the El Pais Web site that the sleeves on the protective suit he wore while working with Ramos were too short.

[Abby Ohlheiser and Abby Phillip: "As Spanish Ebola patient’s health deteriorates, two doctors who treated her are under observation" (2014/10/09) on WashingtonPost]
シエラレオネとリベリアという最前線でエボラ対応にあたって感染した聖職者にして医師2名を帰国・入院させて、こともなく事態が推移していたことで、スペインの救急や病院はエボラ対応の準備が整っていなかったように見える。
posted by Kumicit at 2014/10/10 07:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | Disease | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする