少し例を見ておくと...
いろいろ死刑
聖書はいろいろ死刑を定めており、その中には、不倫(レビ記20章10節)・口寄せや霊媒(レビ記20章27節)・父母を罵る(マタイによる福音書15章4節)・土曜出勤は死刑(民数記15章32-36節)などがある。
[James Tissot: The Sabbath Breaker Stoned](土曜出勤者を死刑にする様子)
一方、米国では今でも30%近くが、聖書は神の言葉だと信じてる。
では、これらの人々が、聖書の言葉に従っているかというと、もちろん、そんなことはない。たとえば...
[Gallup Poll (2014)]
神は、『父と母を敬え』と言い、『父または母をののしる者は死刑に処せられるべきである』とも言っておられる。 (マタイによる福音書15章4節)を実行する者などいない。それをジョークにしたネタも...
聖書を全文読んで諳んじている人はまずいない。そもそも「父または母をののしる者は死刑に処せられるべきである」という記述の存在を知らず、そんな記述がある言われたところで、驚いたり...
ハゲのエリシャと42人の子どもたちと2頭のクマさん
「ハゲに向かってハゲハゲ言うな」というおとぎ話だと思えば、なんのことはない列王記下2章19-25節...
[Laurent de LA HIRE(1606-1656):"The Children of Bethel Mourned by their Mothers"(1653) at Palais Saint-Vaast, Arras]
(ハゲのエリシャに向かってハゲハゲ言ったために殺された子供たち)
しかし、聖書は字義どおりに正しく、書かれたことは史実だという立場をとる創造論者たちにとって、「ハゲに向かってハゲハゲ言ったくらいでクマさんに殺される子どもたち」というのは、望ましいものではないようだ。小さな子どもではなく青年で、暴徒でとか、いろいろ言う創造論者たちもいる。
何かと盛り上がるネタのようで、Yahoo Answersなどにも、わらわらある。「小さな子どもではなく青年で、暴徒で」とか反応する人々もいれば、旧約聖書を別扱いする人々やら。
反応のパターンは色々あるが、IronChariotsは以下の例を挙げている。
- おとぎ話
- エリシャは見知らぬ街だったので、生命の危機を感じていた。
- エリシャも人間なので、間違いもある。
- 神がやったことだから良きことのはず
- 子供ではなく青年だ
私のイエス
当然のことながら、イエス・キリストが保守と一致しない点、リベラルと一致しない点があり、そのことを保守・リベラルとも認識はしている。そして、保守は、イエスが自分たちの考えに近い倫理問題を優先し、富の不平等や非合法移民の扱いについて重視していないと考え、リベラルはその逆である。まあ、「私のイエス」というやつ。このあたりが、普通の反応かもしれない。