2013/12/08

マッチョなイエス

American Family AssociationのBryan Fischerによれば、資本主義はイエス自身の教えに上に築かれている。
it was pretty interesting to see Bryan Fischer suddenly join the movement today on his radio program when he declared that the "secret of capitalism" came right out of Mark 10:45, which says that "For even the Son of Man did not come to be served, but to serve, and to give his life as a ransom for many."

In fact, said Fischer, the entire concept of capitalism "is built on the teaching of Jesus himself" and this passage is even the source for the idea that the customer is always right

Bryan Fischerが自身のラジオ番組で動きに絡んできたのはとても面白い。彼は「資本主義の秘密はマルコによる福音書10章45節の『人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。』から来ている」と述べた。実際、Fischerは資本主義の概念全体が「イエス自身の教えの上に築かれており」、この節が、顧客が常に正しいという考えの源泉だと述べた。

[Kyle Mantyla: "Fischer: 'Capitalism is Built on the Teaching of Jesus Himself'" (2012/04/17) on Right Wing Watch]


Family Research CouncilのJerry Boykin退役中将によれば、イエスはマッチョである。
As Boykin explained, Jesus was a carpenter and stone mason for most of his life, which required him to be constantly lifting heavy pieces of wood and stone. All this lifting, in turn, meant that Jesus had calluses on his hands and "big, bulging biceps, big ole veins popping out of his arms, thin waist, [and] strong shoulders."

Boykinによれば。イエスは生涯の大半を大工と石工として過ごした。そのような仕事では重い木材や石材を常に持ち上げている。このような運搬で、イエスの手にはまめができていて、上腕二頭筋が腕から盛り上がり、腰は引き締まり、静脈が浮出て、頑健な肩をしていた。

"He was a man," Boykin said. "He was a man's man, but we feminized him in the church ... He was a tough guy and that's the Jesus that I want to be like. That's the side that I want to be like. But we've feminized Jesus in the church and the men can't identify with him anymore; not the kind of men that I want to hang out with, they can't identify with this effeminate Jesus that we've tried to portray. He was a tough guy. He was a man's man"

「イエスは男だ。男の中の男だ。しかし、教会ではイエスは女性化されている。イエスはタフガイであり、私はイエスはそうあってほしいと私が思っている姿である。そのような面こそ、私があってほしいと思う面である。しかし、我々は教会でイエスを女性化している。そして、それ以外の姿を思い浮かばないようにしている。私が思うような姿など。我々が描こうとしている女々しいイエスでは。イエスはタフガイだった。イエスは男の中の男だった。

[Kyle Mantyla: "Boykin: Jesus 'Was A Tough Guy, He Was A Man's Man'"(2013/11/18) on Right Wing Watch]
こんなかじだったようだ。
MachoJesus.jpg
[BUFF JESUS]

きっと十字架から自力脱出し、十字架を振り回して、ジーザス無双とかやってたのだろう。

で、さらに "Pray In Jesus Name" showの "Pray In Jesus Name" showによれば、イエスはゲイを地獄に突き落すであろう。
Klingenschmitt said that even if a court orders the church to allow the ceremony, God will never bless the marriage, saying that "God is going to withhold his blessing from sodomy because God has defined that as sin."

Klingenschmitt went on to add that one day "Jesus will come back and rule. In fact, he'll strike down the judge, he'll strike down the law in Britain, he'll strike down the sodomites and throw them into Hell"

Klingenschmittは「たとえ法廷が結婚式を認めるように教会に命じようとも、神はその結婚を絶対祝福しない。神はゲイを罪であると定めているので、ゲイを祝福することはない。」と述べた。

さらに「イエスはいつの日か還ってきて、支配する。実際イエスはそのような判決を叩き壊し、英国の法律を叩き壊し、ゲイをぶちのめして、地獄に突き落とすだろう。」

[Kyle Mantyla:"Klingenschmitt: Jesus Will 'Strike Down The Sodomites And Throw Them Into Hell'" (2013/08/13)on Right Wing Watch]
民数記15章 32-36節によれば、土曜出勤は死刑なので、休日出勤を認める法律も叩き壊すのかな?

posted by Kumicit at 2013/12/08 13:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013/11/09

忘却からの帰還 創造論/ID論 update

半年ほどアップデートしていなかった忘却からの帰還 創造論/ID論について、ここ2週間ほどで、の項目の追加・修正(41項目)を行った。

Answers in GenesisとCreation Ministries Internationalの創造論者が使ってはいけない論を見直すと、項目が増えていたので、まず「創造論サイド>創造論者が使ってはいけない論」に以下2項目を追加:


"若い地球の創造論"では、ノアの洪水は自然現象だという設定になっている。そこで水源は既存でなければならない。これについて「機械論的ノアの洪水」に以下2項目をブログエントリ1個から転記:


この他、コンコーディズム地球平板説を再配置。STSとしてのインテリジェントデザイン関連のネタを追加。

あと...

インテリジェントデザインは"Big Tent"と呼ばれる方針のもとの主張を構成している。すなわち、「地球も宇宙も6000歳で、世界は字義どおり6日間で創造された」と主張する"若い地球の創造論"(YEC=Young Earth Creationism)と「宇宙と地球について通常科学どおりだが、生物は常に創造され続けてきて人類創造を以って創造終了」と主張する"古い地球の創造論"(OEC=Old Earth Creationism)の両方と互換になるような主張によって構成される。このあたりを...

==>インテリジェントデザインのビッグテント構想

にまとめた。ただ、最近はこの方針がゆるんできていて、"古い地球の創造論"と同じく、通常科学の時系列を前提に書かれたも出ている。
posted by Kumicit at 2013/11/09 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013/11/05

簡単には語れないインテリジェントデザイン


コンコーディズム擁護する古い地球の創造論ミニストリReasons to Believeの主張は、ほぼコンコーディズムと一致する。
(1) The Bible and science (mainly geology and astronomy) are BOTH reliable sources of knowledge about the origin of the earth and the universe. God has written two “books” for our instruction, the book of nature and the book of scripture. Since God is the author of both “books,” they must agree when properly interpreted.
(2) Scientific evidence, when properly interpreted, is consistent with the Bible, when properly interpreted.
(3) The Bible does NOT tell us the age of the earth.
(4) The Flood was a real historical event, but it was not responsible for producing the fossils; rather, fossils are relics of organisms that were mainly here before humans.

聖書と科学(主として地質学と天文学)は、地球と宇宙の起源についての信頼できる知識源である。神は、我々を指導するために、自然という本と、聖書という本を書いた。二つの本の著者は神なので、適切に解釈すれば、両者は一致する。
適切に解釈された科学的証拠と聖書は整合する。
聖書は地球の年齢を言っていない。
ノアの洪水は歴史的な出来事だが、それで化石が形成されたわけではない。化石は主として人類以前の生物の遺物である。

[Ted Davis.:"Science and the Bible: Concordism, Part 1" (2012/06/19) on Biologos]

(1) Scientific evidence for an old earth is generally reliable and needn’t be refuted.
(2) Animals died long before the Fall of Adam and Eve.
(3) Quite a bit of evolution may have happened, but humans and (at least some) other major forms of life were separately created.
地球が古いという科学的証拠は信頼でき、論破不要である。
アダムとイブの堕落より、ずっと前から動物は死んでいる。
進化は起きているが、人間や主要な動物は独立に創造された。

[Ted Davis.:"Science and the Bible: Concordism, Part 2" (2012/07/03) on Biologos]

そして、若い地球の創造論の主張はもっと単純である。

  1. 聖書は無謬の観測記録である。
  2. 宇宙も地球も生命も、6000年前に創造された、
  3. ノアの洪水は全地球的で、これにより化石ができた。


これらに比べて、インテリジェントデザインの主張は、簡単には書けない。

  • 生命の歴史の話なのに、時系列がない。
  • 目的のための部品の意図的配置であるデザインの話なのに、目的も意図も、デザイナーも言及対象外である。
  • 超自然への言及を科学に持ち込もうという意志を表明しつつ、神には言及しない。
なので、突如として今日見られる動物のボディプランが出現したカンブリア爆発を好んで論じるのに、それが5億4200万年前から5億3000万年前の間に起きたのか、6000年前の6日間の出来事なのか問われても、答えない。

さらには、インテリジェントデザイン運動の目標が、ダーウィニズムを含む唯物論思想の打倒であるという。そして、これに関連して、ダーウィニズムの社会への影響を「研究」している。

かくして、インテリジェントデザイン支持者も、インテリジェントデザインが何なのか簡単には語れなくなっている。
posted by Kumicit at 2013/11/05 06:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013/11/03

「ID論」にコメント

「謎解き超科学」の31項目のうち、よく知っている「ID論」についてコメントしておく。

[2014/01/11追記: 「進化の目的」を撤回。別途記述予定]

「進化の目的」



創造科学では進化には目的があるというが (謎解き超科学 p.136)
これはおそらく「ID論」を「創造科学」と誤記したものと思われる。

その考えは19世紀にスペンサーが唱えて一世を風靡した説の焼き直しである。(謎解き超科学 p.136)
Spencerは、「究極の到達点へ向かって進化する」というラマルクの定向進化の立場に立っていた。

この定向進化を、現在のインテリジェントデザインと比べると
  • 大きな進化の道筋について、Lamarckが理神論的なフロントローディングを想定するのに対して、インテリジェントデザインはデザイナーの超自然からの介入(intervention)を想定する
  • 小さな変化について、Lamarckが獲得形質の遺伝を、インテリジェントデザインが突然変異と自然淘汰による小進化を想定する

と違いはある。しかし、「究極の到達点」のようなアンチダーウィニズムな考えは同じ。「進化は究極の目的へ向かっての進歩であり、その進化はデザイナーによってのみなされる」とも言えるインテリジェントデザインは、定向進化の変種と見てもよいかもしれない。

とすると、「スペンサーが唱えて一世を風靡した説の焼き直し」と言ってもいいのかもしれない。


「インテリジェントデザインは反進化論ではない」という自称



創造科学と違い、ID論では進化そのものまでは否定していない。 (謎解き超科学 p.136)
それほど単純ではない。

インテリジェントデザイン理論家Dr. Stephen Meyerは進化を以下にようにクラス分けしている
  1. 時間を経ての変化。自然の歴史。自然のイベントの時系列。
  2. 集団の遺伝子プール内の対立遺伝子の頻度の変化
  3. 限定的共通祖先。特定の生物集団が共通祖先の子孫であるという考え
  4. 共通祖先から限定的変化を起こすメカニズムで、主としてランダムな突然変異について働く自然選択
  5. ユニバーサル共通祖先。全生物が一つの共通祖先の子孫であるという考え
    ブラインドウォッチメーカー。共通祖先からの進化は、ランダムな突然変異について働く自然選択のような、導かれない、インテリジェントでない、目的のない、物質的プロセスのみのよって起きる
若い地球の創造論(創造科学)は1.の時系列を6000年としているが、変化そのものは積極的に認めている。これはノアの洪水から1000年程度で現在の多様な生物を、自然選択で種形成する必要があるため。それにより、4.まで認めて、5.から拒否。

一方、インテリジェントデザインは、1.に時系列には言及しないが、変化そのものは認めていて、おおよそ4.まで認めて、5.から拒否。Dr. Michael Beheのみ、5.も認めている。つまり、創造科学とほぼ同じ。


進化には知的なシナリオがあるはずで、進化が偶然の産物だというのは間違いだというのだ。 (謎解き超科学 p.136)
これには注記が必要で、インテリジェントデザインはこのシナリオの実装を、初期値と自然法則だけで行う(フロントローディング)のではなく、超自然からに介入で行うことを必須としている。


提唱者に昇格したCasey Luskin



ID論の提唱者であるディスカバリー研究所のケーシー・ラスキン氏 (謎解き超科学 p.136)
とあるが、Casey LuskinはDiscovery Instituteの弁護士・広報担当である。これは、National Geographicsの記事が、ナショナルジオグラフィックスの記事になったときに起きたことである。
インテリジェント・デザイン(ID)論の提唱者であるディスカバリー研究所のケーシー・ラスキン氏は次のように語る。

[進化論対「ID」論:クジラ (2009/11/27) on National Geographics]


... said Casey Luskin, a spokesperson for the Discovery Institute, a Seattle-based organization that advocates intelligent design.
(インテリジェントデザインを主張する、シアトルを本拠地とするDiscovery Instituteの広報担当Casey Luskinは語る....)

Evolution vs. Intelligent Design: 6 Bones of Contention (2009/11/23) on National Geogprahics]


宗教ではないという主張



多くのID論者は自分たちの研究は宗教と無関係だとしている。
...
創造科学を否定するような主張はなるべく避ける傾向がある。ID論者は進化論支持者と持論する際も、地球の古さや人類の起源を話題にしないことが多い。
...
知的デザイナーについても、その正体を追求するのは研究の目的ではない (謎解き超科学 p.140)
理由を書き出すと長くなるためか、理由は書かれていない。

で、このように主張する理由として、インテリジェントデザインの父たるPhillip E. Johnsonは以下の2つを挙げている。:
  • 地球の古さに言及しないのは、地球も宇宙も6000歳だという"若い地球の創造論者"と、宇宙と地球と生物の時系列について普通の科学を受け入れる"古い地球の創造論者"の両方を味方にするため。
  • 聖書に言及しないのは、神を信じない者たちと進化論を論じるため。
    これらのうち前者は、ビッグテント構想と呼ばれるインテリジェントデザイン運動の行動方針である。後者は公立学校の理科の授業に侵入する手段でもある。

    この方針に従うと、次のような愚かな事態を招く

    • 『「人間には不明である」目的を目指した選択をするインテリジェンスによる、「人間には意図不明な」部品の意図的配置である「デザイン」』というわけのわからない主張をしたことになる。
    • 「生命の歴史」の話をしているのに、「時系列」がない。


  • posted by Kumicit at 2013/11/03 07:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2013/10/30

    メモ「irreducible complexity vs specified complexity」

    インテリジェントデザイン理論家Dr. Michael Beheの"irreducible complexity"とDr. William Dembskiの"specified complexity"及び"specified complex information"の出現頻度をgoogle ngramで見てみると...



    2005年頃から、Dembskiの"specified complexity"は低落傾向になっているが、まだ、Beheの"irreducible complexity"はまだ伸びている。

    また、"irreducible complexity"はMichael Beheが言い出す前から存在しているようで、books googleで見てみると...
    In one aspect, Science is an idealization of the methods of Nature; it reduces a tangle of sensations, and an apparently irreducible complexity of phenomena, to a symmetrical vision of beauty and order.

    [Report & Transactions, Volume 19 By Devonshire Association for the Advancement of Science, Literature and Art, 1887, P.25]
    という19世紀の本が出てきた。ということでMichael Beheの造語ではなかったようだが、出現はほぼ無に等しい。
    posted by Kumicit at 2013/10/30 23:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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