2013/08/13

"Controversial"

科学的"Controversy"とは...
Scientists can disagree about lots of things, from the mundane (like what is the best kind of analytical instrument to use) to the profound (whether or not string theory, a recently developed theory in physics, is an accurate representation of reality). Two scientists disagreeing over an instrument or string theory – or even the interpretation of data – does not count as a controversy, however. A true scientific controversy involves a sustained debate within the broader scientific community (McMullin, 1987). In other words, a significant number of people must be actively engaged in research that addresses the controversy over time. No matter what the content of the disagreement, the scientists involved all share some fundamental knowledge and agree that the subject matter is worth being concerned about and that the various arguments are legitimate.

科学者たちは、日常的なもの(使用するのに最善な分析機器が何かといったこと)から、深いこと(最近に発展した物理理論である超弦理論が現実を正確に記述しているかといったこと)まで、様々なものについて意見が一致しないことがある。二人の科学者が、機器や超弦理論あるいはデータの解釈について意見が一致しないことは、"Controversy"には入らない。本当の科学的"Controversy"とは、科学界で広く行われる論争である[McMullin 1987]。言い換えるなら、時間を経て、"Controversy"に関する研究に、少なからざる数の科学者たちがアクティブに暗化参加している。不一致の内容が何であれ、参加している科学者たちは、幾らかの基本的知識を共有し、対象の問題が議論に値するものである点と、多くの議論が正統なものであることでは一致している。

McMullin, E., 1987, Scientific controversy and its termination, in H. Tristram Engelhardt Jr., H.T.E., and Caplan, A.L., eds., Scientific controversies: Case studies in resolution and closure of disputes inf science and technology: Cambridge, Cambridge University Press.

[Anne Egger, Ph.D., Anthony Carpi, Ph.D.: "What is scientific controversy?" in "Ideas in Science -- Scientific Controversy" on VisionLearning]
...であり、"Controversial"とは新理論がコンセンサスに到達していない(真偽が定まっていない)状態を指している。コンセンサスに到達している場合は、政策決定に反映すべきだが、このControversialな状態だと、時期尚早(問題の深刻さによっては、政策決定に反映すべき場合もあるが)。

そこで、コンセンサスに到達している問題が政策に反映されると、企業の利益を大きく損なう場合、そのような企業は、未だ"Controversial"だと見せかけて、政策決定を保留させようという行動に出ることがある。たとえば、タバコ産業のように...
Doubt is our product since it is the best means of competing with the "body of fact" that exists in the mind of the general public. It is also the means of establishing a controversy, Within the business we recognize that a controversy exists. However, with the general public the consensus is that cigarettes are in some way harmful to the health. If we are successful in establishing a controversy at the public level, then there is an opportunity to put across the real facts about smoking and health. Doubt is also the limit of our "product". Unfortunately, we cannot take a position directly opposing the anti-cigarette forces and say that cigarettes are a contributor to good health. No information that we have supports such a claim. Truth is our message because of its power to withstand a conflict and sustain a controversy (Pages 4-5)

疑いは我々の産物である。何故なら、一般大衆の心の中に存在している「一連の事実」に対抗する最良の手段だからである。それは、"Controversy"を確立する手段でもある。業界内には"Controversy"が存在していることを我々は認識している。しかし、一般大衆のコンセンサスは、タバコが何等かの形で健康に害を及ぼすというものだ。一般大衆レベルで、"Controversy"を確立できれば、喫煙と健康について真の事実を手渡す機会を作れる。疑いは我々の産物の限界である。残念ながら、我々は反タバコ勢力に直接反対する立場をとって、タバコが健康に資するものだと言えない。そのような主張を支持する情報を我々は持っていない。葛藤に耐え、"Controversy"を維持する力の故に、真理は我々のメッセージである。

[Smoking and Health Proposal on Anne Landman's Collection on Tobacco Documents Online]
[Date: 1969, 690010951-690010959, snapshot_bw 0000332506]
このような行為によって作られた"Controversy"をManufactroversyと呼ぶ

そのように製造されたのでないなら、"Controversial"という形容詞は、「科学的に真偽が定まっておらず、科学界のコンセンサスに到達していない」という意味で使われる。


posted by Kumicit at 2013/08/13 22:50 | Comment(4) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013/08/03

Godwinの法則

以前も触れたが、オンラインの議論が長く続けば、ほぼ確実に誰かが、ナチあるいはヒトラーを引き合いに出すという、1995年頃からあるGodwinの法則という経験則がある。
[Godwin's Law FAQ (2003)]

基本

  1. Godwinの法則とは何か?
    Godwinの法則とは、Usenetの議論に関する、Usenetの自然法則であり、Mike Godwinの名を取って名付けられた。Jargon File(用語辞書)によれば、「Usenetの議論が長引くと、ナチやヒトラーを含む比較が行われる確率が1.0に到達する。」

  2. それは何を意味するのか?
    まさに言葉通りで、Usenetのスレッドが進行するにつれて、誰か、あるいは何かがナチと比較される確率が1.0に到達する。

  3. それはわかったが、それで何を意味するのか?
    なるほど、これが真の質問だ。
    もし、過去60年のことを知らないのであれば、ナチとは、「民族の純血」についての彼らの基準に合わない人々を最大1000万人虐殺し、第2次世界大戦で、欧州と世界を征服しようとしたアドルフ・ヒトラーに率いられたドイツの政党である。彼らは、近代において最も凶悪な人々の集団だと考えられており、誰か、あるいは何かをナチと比較することは、最大限の攻撃と考えられている。
    Usenetの議論が長くなると、議論はヒートアップする。議論がヒートアップすると、緊張が高まり、人々は互いに、考え得る限りの侮辱を行い始める。
    Godwinの法則は結局のところ、それらの緊張が最終的には、議論の参加者に誰かに、考え得る限りの侮辱を思いつかせるということを記述したにすぎない。そして、その侮辱とは、ナチとの比較が常に含まれる。

  4. それでは、まだ私の疑問に答えていない。いったい、それは何を意味するのか?
    この法則は、スレッドが長く続きすぎたか、誰がフェアにプレイし、誰が侮辱しているか、そして誰が議論に勝利したかの指標として、Usenetで使われる。
    時間とともに、この法則は、Usenetで最も公平なモデレータに近いものになった。
    それでは、これは実用上どいう意味なのか:

    • 必然性あるいは関連性なく、ナチについて言及し、ナチへの言及がなければ侮辱となる発言をしたとき、おそらくスレッドを終わりにするときである。
    • 関連は曖昧だが、基本的には侮辱として、ナチへの言及を使ったとき、発言者は議論ではなく、喧嘩をしていると考えられる。
    • 長く続いている議論において、一方に対してナチへの言及が使われたとき、それをスレッドを終了し、他方が勝利宣言するための、公正な理由にできる。


  5. では、それは何を意味するのか?
    これは、長く続きすぎたスレッドでは、誰かが最終的にはナチについて何か言うことを意味する。そうなれば、スレッドはナチスドイツあるいはGodwinの法則についての長い喧嘩に堕ちていく。いずれにせよ、スレッドは事実上、終わっており、そのスレッドは読まないリストに入れておけばいい。
議論を続ける意味がなくなっていることの指標として使うのは実用的である。

なお、このGodwinの法則は、「ナチが無条件に悪である」と多くの人々が考えていることが背景となっている。そのことを議論において意図的使うことがあり、それはReductio ad Hitlerum詭弁と呼ばれ、「アドルフ・ヒトラー(あるいはナチ、あるいはスターリン)がXを支持した。従って、Xは悪である。」という形式をとる。よくある例としては、創造論者やインテリジェントデザイン支持者たちによる「ヒトラーは自らの見方の基礎をダーウィニズムに置いた」や「スターリンの政策はダーウィンの影響を受けた」といった主張がある。

posted by Kumicit at 2013/08/03 21:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013/07/08

Quote Mining

"Quote Mining"とは、文献や発言の一部を文脈から切り離して引用し、執筆者や発言者に意図を捻じ曲げて提示する行為である[Engel 1984]。藁人形論法に使われる場合と、自説支持に使う場合がある[Fallacy Files]。

2013//07/07時点のwikipediaでも例となっていて、Quote Mining Projectにもあるのがこれ。グールドが"進化を否定した"という引用(緑色が創造論者たちが引用した部分):
Many evolutionists view strict continuity between micro- and macroevolution as an essential ingredient of Darwinism and a necessary corollary of natural selection. Yet, as I argue in ["The Episodic Nature of Evolutionary Change"], Thomas Henry Huxley divided the two issues of natural selection and gradualism and warned Darwin that his strict and unwarranted adherence to gradualism might undermine his entire system. The fossil record with its abrupt transitions offers no support for gradual change, and the principle of natural selection does not require it -- selection can operate rapidly. Yet the unnecessary link that Darwin forged became a central tenet of the synthetic theory.

多くの進化論者は小進化と大進化の厳格な連続性を、ダーウィニズムの不可欠な要素であり、自然選択のコロラリーとして見ている。しかし、私が「進化的変化の一時的性質」で論じたように、トマス・ヘンリー・ハクスレーが自然選択と漸進主義の問題を分けて、ダーウィンに対して、厳格で実証されていない漸進主義に拘ることが、ダーウィンの理論全体を蝕むことになるかもしれないと警告していた。 突如遷移の化石記録は漸進進化を支持せず、自然選択の原理はそれを必要としない。選択は急速に起きうる。それでも、ダーウィンの作りだした必然性のないリンクは、総合説の中心的見解となっている。

[Stephen J. Gould, "The Return of Hopeful Monsters", Natural History 86:22 (1977)]
このような引用例は、インテリジェントデザイン支持者や創造論者たちによく見られる。

これまでに取り上げてきたインテリジェントデザイン支持者たちによる"Quote Mining"は以下の通り:このような"Quote Mining"は、引用元を見れば、すぐにバレる。でも、相変わらず"Quote Mining"が続くのは、おそらく多くの人々が引用元など見ることがないからだろう。

posted by Kumicit at 2013/07/08 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013/07/04

テキサス州前教育委員長Don McLeroyがいかにして創造論者となったか (改)


テキサス州教育委員会の前委員長Don McLeroyは普通の創造論者とはかなり違った考え方と経歴を持っている:
The man at the center of the fight over science education in Texas is a 63-year-old dentist from Bryan, an ardent religious conservative with little educational or scientific training. But Don McLeroy’s story, and his thinking, are more complicated, and more telling, than those bare facts suggest.

McLeroy, as you may be aware, is chairman of the Texas State Board of Education. He is an avowed creationist of the “young Earth” variety, meaning he believes that God created the Earth some 6,000 years ago, in accordance with the biblical account in Genesis. But McLeroy is not a stereotypical true believer. He reads widely on theology and evolutionary biology. He is willing, even eager, to have his views challenged. His favorite evolutionary biologist is fundamentalist atheist Richard Dawkins, author of The God Delusion. He listens to podcasts released by the Center for Inquiry-a nonprofit devoted to “Science, Reason, Free Inquiry, Secularism, and Planetary Ethics”-while mowing his lawn. (“You should listen to them,” he says. “You’d love them.”)

テキサス州の理科教育の戦いの中心にいる男は、Bryan在住の63歳の歯科医であり、 教育や科学についてほとんどトレーニングされていない、熱烈な宗教保守主義者である。

おそらくご存知のように、McLeroyはテキサス州教育委員長である。彼は、聖書の創世記の記述どおりに、神が地球を6000年前に創造したという"若い地球の創造論"を信じていることを明言している。しかし、McLeroyはステレオタイプなビリーバーではない。彼は神学や進化生物学の本を広く読んでいる。彼は自らの見方にチャレンジされることを求めてさえいる。彼のお気に入りの進化生物学者は"The God Delusion"の著者である、原理主義的無神論者Richard Dawkinsである。

Now he’s a key player in the brouhaha over a proposed overhaul of the state curriculum, known as Texas Essential Knowledge and Skills, or TEKS. At issue is a line about students being required to understand the “strengths and weaknesses of evolution.” With the debate attracting advocacy groups from all over the country, from the creationist Discovery Institute to the evolution-defending National Center for Science Education, Texas is the current battleground in the long-running national fight over creationism in the schools.

The stakes are high. In textbook terms, as Texas goes the nation follows. Texas is a big state with a big population-along with California and New York, the state drives the national textbook market. The Texas board has the power to keep textbooks that don’t meet its standards off its “approved textbooks” list-meaning that school districts would have to buy them out of their own pockets rather than getting them from the state. Being left off the list would be devastating to the offending textbook companies’ market shares. So if textbook publishers have to insert evolution’s “weaknesses” into their books to sell to the Texas market, they will, and those changes will be reflected across the United States.

As board chairman, McLeroy is in a unique position to influence the direction of science teaching across the country. Aside from soundbites from contentious board meetings, relatively little has been written about him. So who is this man, and what does he want?

彼は今や、テキサス州必須知識及びスキル(TEKS)として知られる、州教育カリキュラムの改訂提案についての大騒ぎの中心人物である。争点は「進化論の強いところと弱いところ」を生徒たちに理解させることを義務付けるという点である。論争は、創造論者のDiscovery Instituteから、進化論の擁護者National Center for Science Educationまで、全米から擁護団体たちを引き寄せて、テキサスは学校における創造論をめぐる戦いの戦場となっている。

賭金は高い。教科書はテキサス州が採択すれば、全米が後に続く。テキサス州はカリフォルニア州やニューヨーク州とともに人口の多い州であり、テキサス州は全米の教科書市場に大きな影響を与えている。テキサス州教育委員会は、基準に合致しない教科書を「認証教科書」リストに載せない権限を持っており、リストにない教科書を学区教育委員会が使う場合には、州負担ではなく、自己負担になる。リストに載らないと、教科書会社の市場シェアに大きなダメージが加わる。したがって、もし進化論の「弱いところ」の書いた教科書がテキサス州市場で販売されれば、それは全米の教科書にも反映されることになる。

州教育委員長として、McLeroyは全米の理科教育の方向性に影響を与えるという、ユニークな立場にいる。論争の絶えない州教育委員会の会合を除けば、彼についてあまり多くが描かれていない。そう、彼はどんな男で、何を望んでいるのか?

[Saul Elbein: "The Curious Faith of Don McLeroy" (2009/02/20) on Texas Observer]
そんなDon McLeroyは若き日、神を信じていなかった。
McLeroy didn’t grow up a creationist, or even particularly religious. His family in Dallas belonged to a mainline Methodist church, but they didn’t attend services often. “If I believed in anything,” he says, “I believed in science.”

He was “religiously uninvolved” at Texas A&M, where he studied electrical engineering. From there, he went into the Army, served a couple of years in Germany, then spent time bumming around the country, unsure of what to do with himself. In Washington, D.C., as a “young idealist,” he tried to work for George McGovern’s doomed presidential campaign, but, he says, it wasn’t accepting any more volunteers.

So he came back to Texas and enrolled in a summer teaching course at UT-Austin. He had a vague idea that he would certified and teach high school. The class, a method course on how to teach math, was “horrible,” he says-far too easy, concerned with minutiae. Leaning back in his chair, he shakes his balding head at the memory. “I said, Lord, if this is what teachers are learning, what’s going to happen to our children?”

McLeroyは創造論者として育ったわけでもなく、特に宗教的でもなかった。彼の一家はDallasのメインラインメソジスト教会に属していたが、礼拝にはあまり出かけていなかった。「何かを信じるとするなら、科学を信じる。」と彼は言う。

彼は、電気工学を学んだTexas A&Mで、宗教に関わらなった(religiously uninvolved)。そこから、彼は陸軍に入隊し、数年間にわたりドイツで任についた。その後、彼は何をすべきかわからずに、全米を落ち込んで彷徨った。Washington DCで、若き理想主義者として、彼はGeorge McGovernの選挙運動に参加しようとしてが、「もはやボランティアを受け入れていなかった。」

なので、彼はテキサス州にもどり、University of Texas Austinで夏季教育コースを受けた。彼は教員資格を取って、高校教師になろうという曖昧な思いを持っていた。数学教育法の授業は恐るべき(horrible)ものだった。彼にはあまりに簡単すぎるものだった。「これが教師が教えられている者だとしたら、子供たちに何が起こるのだろうか、と私は言った」

So McLeroy scrapped his teaching plans and went to dental school at UT’s medical branch in Houston. There he met Nan Fleming, a medical illustrator who worked in the same department where he held a summer job. He asked her out, but she turned him down.

“She would only date me if I was a Christian,” he says. “And I wasn’t one. But I guess she liked me, because she said I could go with her to church and Bible study.”

そこで、McLeroyは教師になるというプランを捨てて、University of Texas Houstonの歯学部に進学した。そこで、彼は、彼が夏季職務についていた同じ学部で、医学イラストレーターをしていたNan Flemingに出会った。彼は彼女を誘ったが、断られた。

「彼女は私がキリスト教徒ならデートしただろう。そして私はキリスト教徒ではなかった。しかし、私は彼女が私のことを好きだと思った。というのは彼女は私に、教会で聖書を学ぶなら、いっしょうに行きましょうと言ったからだ」

It’s not clear why McLeroy, who was “no Christian” and slightly leery of “Jesus freaks” to boot, accepted that offer. Maybe it was the challenge. When I ask why he bothered dating a girl who would only let him take her to church, all he can come up with is that he’d had some positive experiences with Christians in high school and college-he’d found they were “good people, and I was curious what they were about.”

McLeroy started studying with Flemings’ Bible group. He was skeptical at first. He kept a notebook in his shirt pocket with dozens of reasons for not “accepting Christ.” He told himself that when he had resolved them all, he would convert. Finally he did. At first Fleming didn’t believe him-she thought he was doing it for her, that he wasn’t really sincere. Gradually he won her over, and they became engaged.

キリスト教徒ではなく、ジーザスフリークに警戒心を抱くMcLeroyが、何故、その誘いにのったのかは、はっきりしない。たぶん、それはチャレンジだったのだろう。教会に連れて行こうとする女性をデートしようと何故思ったのかを問いかけたが、彼が言ったことは「高校及び大学のころに、キリスト教徒たちと良い経験をしたことがあり、彼らが良い人々だと知っていて、彼らがどんな人々なのか興味を持っていた」だった。

McLeroyはFlemingsの聖書グループで勉強し始めた。最初、彼は懐疑的だった。彼のポケットには「キリストを受け入れない」何十もの理由があった。それがすべて解決したとき、キリスト教を信じようと自身に言った。そして、最後にはそうなった。はじめは、Flemingは彼を信じられなかった。彼女は、彼は信じていないが、彼女のために、そうしているのだと考えた。次第に彼は彼女に勝り、彼らは婚約した。

“I was a Christian well before I was a creationist,” he says. “People say you have to be a creationist to be a Christian, but my life is proof of the opposite.”

This is a nice point, but it’s also true that McLeroy sees a certain lack of consistency in religious people who advocate evolution. One of his favorite tenets of Christianity, the one that underlies all his policy ideas, is the principle that man is made in the image of God. Take evolution to its logical conclusion, he says, and you destroy that idea.

"I mean, if evolution is development of life through unguided natural processes, how can we be made in the image of God? How can humans be worth anything?"

「私は創造論者である前にキリスト教徒だった。キリスト教徒たるには創造論者たらねばならないと人は言うが、私の人生はその逆であることを証明している。」と彼は言う。

これは重要な点だが、McLeroyが、進化論を支持する宗教的な人々が一貫性を欠いていると見ていることも事実である。彼が好むキリスト教の教義のひとつは、彼のすべてのお方針の基礎をなすものである、人間は神の似姿に創造されたという原則である。「進化論を選択すれば、論理的帰結として、この考え方は破壊される」と彼は言う。

「進化が、導きのない自然の過程[超自然の介入のない過程]で生命が発展してきたというものなら、どうやって神の似姿に我々は創造されたのか? 人間の意義は?」と彼は問う。

That might be a straw-man argument, but it would be a mistake to think that McLeroy doesn’t believe it. He does. His mind works in an orderly, black-and-white fashion, moving from point A to B to C. He has little respect for scientists like Ken Miller, an orthodox Catholic and popular writer on evolutionary biology who argues that there’s no controversy between evolution and religion. They, McLeroy believes, are inconsistent, and he values consistency above all else.

“I would never say that Miller’s not a real Christian,” he says. “I don’t think you have to be one to be the other. But I don’t think he’s very consistent.“That’s why I like Dawkins so much. He at least takes evolution to where it has to lead-atheism.”

Soon after they were engaged, Nan handed him some books explaining geological phenomena from a creationist viewpoint. McLeroy was initially skeptical-”I thought, goodness, I’m engaged to a crazy woman”-but he read them, and then he started going with her to seminars on creationism. They presented a world different from any he had thought possible, one that-despite its foreignness-felt right. He challenged creationist experts with his doubts about the supposed young age of the Earth-what about the dinosaurs? what about radiometric dating?-but slowly, calmly, he says, they answered his objections.

それは藁人形論法かもしれないが、McLeroyがそれを信じていないと考えるのは誤りだろう。彼は信じているのだ。彼の心は秩序だっており、黒白つけて、ポイントAからBからCへと動いている。進化論と宗教に対立点はないと論じる、カトリック教徒で、進化生物学の一般書の執筆者でもあるKen Millerのような科学者に、彼は敬意をいだいていない。

「私はMiller [Kenneth Miller]を真のキリスト教ではないとは決して言わない。私は、どちらかでなければならないとは考えていない。しかし、私は彼が一貫しているとは思わない。だからこそ、私はDawkinsが好きなのだ。彼は少なくとも進化論をとり、その導かれるところ、無神論に至っているからだ。」

彼らが婚約後すぐに、Nan Flemingは彼に創造論者の立場から地質学現象を説明した本を何冊か手渡した。McLeroyは最初は懐疑的だった。「なんてこったい、マジキチと婚約しちまった」と思ったが、彼はそれらの本を読み、彼女とともに創造論者のセミナーに出かけるようになった。彼らは、彼が考えられるものとは異なる世界を提示した。それは見知らぬものだったが、正しいと感じられた。McLeroyは、創造論の専門家たちに、若い地球論についての疑問をぶつけた。恐竜は? 放射性同位元素による年代測定は? それに対して、彼らはゆっくりと穏やかに答えたと、McLeroyは言う。

Fleming and McLeroy were married in 1976, and McLeroy started his dental practice in Bryan.

FlemingとMcLeroyは1976年に結婚し、McLeroyはBryanで歯科医院を開業した。

[Saul Elbein: "The Curious Faith of Don McLeroy" (2009/02/20) on Texas Observer]
かくして、後に妻となる女性に導かれるようにして、キリスト教徒になり、創造論へと引き込まれていった。そして、今や、このように語る。
But McLeroy believes that at some point, perhaps in 10 years, perhaps in 50, a new scientific revolution will reveal that “the creationists’ crazy ideas” are actually right-just as quantum mechanics and relativity overturned the tidy world of classical physics. McLeroy professes a willingness to keep teaching the scientific consensus until the day comes when it jibes with his beliefs. Still, he supports “teaching the controversy” of evolution, though that’s a controversy nearly all scientists say is resolved. McLeroy insists that we’re lying to our kids when we say that evolution is “proven beyond reasonable doubt”-and that inflexible certitude, not intelligent design, is turning them off science.

しかし、McLeroyは、10年後か50年後かに新たな科学革命がおきて、創造論者のマジキチな考えが実は正しかったことが明らかにされると信じている。量子力学や相対性理論が古典力学をひっくり返したように。科学的コンセンサスが、信じるものと一致する日が来るまでは、現在の科学的コンセンサスを教え続けることを厭わないと、McLeroyは言い切る。しかし、彼は進化論についての「論争を教えろ」を支持する。その論争は、ほぼすべての科学者が解決済みだとしているものだが。

[Saul Elbein: "The Curious Faith of Don McLeroy" (2009/02/20) on Texas Observer]





その後、テキサス州教育委員長となったDon McLeroyは、2005年に講演で「進化論とインテリジェントデザインの論争を、正統キリスト教徒とそれ以外の勢力の衝突だ」と描写した。
But what is the main target of intelligent design? What’s the main target? Is it the chemical origin of life? Research? Well, it’s not, certainly, origin of life spontaneously arose chemically is not supported by the Bible. It’s not supported by the evidence, so maybe that is the target. But, in fact, it’s the lack of evidence of, uh, chemical origin of life and the incredible complexity of life itself that played the major role in Antony Flew, that famous British philosopher that just said that he had to abandon his atheism. So it’s very powerful, the origin of life, but that is not the main target of the intelligent design movement. Oh, it’s neo-Darwinism. Neo-Darwinism is another description term for just evolution, common descent that talks about genetic variability so it gets it more precise. And is that the target? It’s not supported by evidence, it’s not Biblical, so that must be the target of intelligent design, but really it’s not the main target either.

しかし、インテリジェントデザインの主たる標的は何か? 何が標的なのか? 生命の化学的起源か? 研究か? 確かではないが、生命の起源が自然発生的に化学的に起きたということは、聖書によって支持されていない。生命の化学的起源は証拠によって支持されていないので、標的になるかもしれない。しかし、事実、生命の化学的起源の証拠の欠如と、あまりにも複雑な生命は、著名な英国の哲学者Antony Flewが無神論を捨てるにあたって中心的役割を果たした。だからこそ、生命の起源は非常に強力だが、インテリジェントデザイン運動の主たる標的ではない。それはネオ・ダーウィニズムだろうか。ネオ・ダーウィニズムは進化論の別な表記であって、遺伝的多様性を論じる共通祖先は、より正確な表現だろう。そして、これは標的だろうか? これも証拠によって支持されない。そして聖書的ではない。従って、インテリジェントデザインの標的であらねばならない。しかし、これも主たる標的ではない。

Actually, in intelligent design we are focused on a on a bigger target, and in the words of Phillip Johnson “the target is metaphysical naturalism, materialism or just plain old naturalism. The idea that nature is all there is.” Modern science today is totally based on naturalism, and all of intelligent design’s arguments against evolution and chemical origin of life it is the naturalistic base that is the target. And this is a quote from Phillip Johnson: “The important aspect of Darwinian evolution is it’s naturalistic claim that life is the result of purposeless, unintelligent material causes. When Darwinian evolution and intelligent design stand in a complete antithesis. Intelligent design requires the designing influence to account for the complexity of life where Darwinian theory of common descent claims that life spontaneously arose.”

実際、我々が焦点を当てているインテリジェントデザインにおける大なる標的は、Phillip Johnsonの言葉によれば「標的は形而上学的自然主義あるいは唯物論あるいは、古来よりの自然主義である。自然のあるがままがすべてだという考えだ。」 今日の近代科学は、全般的に自然主義に基づいており、進化論と生命の化学的起源に対抗するインテリジェントデザインの論すべては、そのような自然主義的基礎を標的としている。これはPhillip Johnsonの引用だが「ダーウィンの進化論の重要な観点は、生命が目的なき、非知性的な物質的原因によるものだという自然主義的主張である。ダーウィン進化論とインテリジェントデザインは真逆の位置にいる。インテリジェントデザインは生命の複雑さについての説明にデザインの影響を要求するが、ダーウィンの共通祖先の理論は、生命が自然発生したと主張する。

[via TFN]
そして、Don McLeroyはここで高らかに、創造論者たちに、インテリジェントデザインの旗のもと、神の存在を否定する自然主義との戦いでの、共闘を呼びかける。
Now I would like to talk a little bit about the big tent. Why is intelligent design the big tent? It’s because we’re all lined up against the fact that naturalism, that nature is all there is. Whether you’re a progressive creationist, recent creationist, young earth, old earth, it’s all in the tent of intelligent design. And intelligent design here at Grace Bible Church actually is a smaller, uh, tent than you would have in the intelligent design movement as a whole. Because we are all Biblical literalists, we all believe the Bible to be inerrant, and it’s good to remember, though, that the entire intelligent design movement as a whole is a bigger tent. So because it’s a bigger tent, just don’t waste our time arguing with each other about some of the, all of the side issues. And that’s one thing that I really enjoyed about our group is that we’ve put that all in the big tent, we’re all working together.

さて、ここでビッグテントについて語っておこう。何故、インテリジェントデザインはビッグテントなのか? それはわれわれが、自然のあるがままがすべてだという自然主義という事実と対峙しているからだ。進歩的創造論者であれ、現代創造論者であれ、若い地球の創造論者であれ、古い地球の創造論者であれ、すべての創造論者はインテリジェントデザインのテントのもとにいる。そして、ここGrace Bible Churchのインテリジェントデザインは本当のところ、インテリジェントデザイン運動全体のもとにあるテントよりも小さい。我々はすべて聖書の字義通りの解釈者であるが故に、我々は聖書を無謬と信じる。そして、インテリジェントデザイン運動は全体としてビッグテントなのだと覚えておくといい。従って、ビッグテントなので、我々の側の問題について互いに論じることで時間を無駄にしてはならない。このグループについて、私がもっとも喜ばしいと思うのは、我々全員がビッグテントのもとにあって、ともに働いているということなのだ。
...

I’d like to make a quick comment about the option of theistic evolution, and it’s a very poor option. There’s not anybody in our group that’s advocating this. Because Darwinism doesn’t allow God to do anything. Consider natural selection of random mutations. If they’re random mutations, they can’t be God-directed, and if they’re naturally selected, you can’t hav, quote, “God-selecteds.” And so no one in our group represents theistic evolution, and the big tent of intelligent design does not include theistic evolutionists. Because intelligent design is opposed to evolution. Theistic evolutionists embrace it. So, you know, there are some in the Christian camp that just say, “Well, I am a theistic evolutionist.” And there are some bright minds that are that way, but they aren’t part really of the intelligent design group. It just doesn’t fit.

あと、私は有神論的進化論という、お粗末な選択肢についてコメントしておきたい。我々のグループの誰も、これを支持しない。それはダーウィニズムが神が何かをするのを許さないからだ。ランダムな突然変異の自然選択を考えてみよう。ランダムな突然変異なら、そこには「神の導き」はない。自然に選択されたのなら「神により選ばれし者」などありえない。従って、我々のグループは有神論的進化論を支持しないし、インテリジェントデザインのビッグテントには有神論的進化論は含まれない。何故なら、インテリジェントデザインは進化論に反対しているが、有神論的進化論者は進化論を支持しているからだ。キリスト教徒の中には「自分は有神論的進化論者」だと言うものもいて、それなりに明晰な精神を持つかもしれないが、彼らはインテリジェントデザイングループの一翼を担わない。彼らは我々とは合致しない。

[via TFN]
なんというか、人は変わるもの。どっちの方向に向かうのかは別として。
posted by Kumicit at 2013/07/04 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013/06/14

オハイオ州Springboro学区で創造論教育を行おうとする動き

Americans United(政教分離のための米国人連合)は、オハイオ州Springboro学区が公的資金で創造論教育を行おうとしていると警告した。
Attorneys with Americans United for Separation of Church and State today sent a letter warning members of the Springboro, Ohio, Board of Education not to attempt to introduce creationism into the curriculum.

The board in late May began deliberating a proposal to include so-called “controversial” issues for classroom discussion. These include “[s]ex education, legalization of drugs, evolution/creation, pro-life/abortion, contraception/abstinence, conservatism/liberalism, politics, gun rights, global warming and climate change and sustainable development.”

Americans United(政教分離のための米国人連合)の弁護士が、オハイオ州Springboro学区教育委員に、公的資金で創造論教育を行わないように求める書簡を送った。5月終わりに、学区教育委員会はいわゆる論争課題授業討議について審議を始めた。これには、性教育やドラッグ合法化や進化論と創造論や、妊娠中絶や、避妊と禁欲や、保守とリベラルや、政治、銃の権利や、地球温暖化と気候変動や、持続的成長が含まれている。

According to Americans United, the policy appears to be little more than a thinly veiled attempt to sneak creationism, which is based in biblical fundamentalism, into public schools.

Any public school contemplating teaching creationism might as well just hang up a giant banner that reads “Sue Us Now,’” said the Rev. Barry W. Lynn, executive director of Americans United. “Courts have been very clear about this: creationism is fundamentalist religion, not legitimate science, and it has no place in science classrooms.”

Americans Unitedによれば、この方針は、聖書原理主義に基づく創造論を公教育に持ち込む、ささやかな偽装以上のものではない。Americans United代表Barry W. Lynn牧師は、創造論を教えようとする公立学校は、大声で自分を訴えろと言っているようなものであると述べた。「法廷はこの問題について非常に明瞭な判断を下している。創造論は原理主義宗教であり、正当な科学ではなく、理科の授業で教えてはならないと。」

In their letter to the Springboro Board of Education, AU attorneys listed several federal court rulings against creationism in public schools. A copy of the letter was also sent to Superintendent Todd Petrey.

“The U.S. Supreme Court and the lower federal courts have consistently and unequivocally held that religious views on the origins of life, such as creationism, ‘creation science,’ and ‘intelligent design,’ cannot lawfully be advanced in the public schools as alternatives to the scientific theory of evolution,” reads the letter.

Springboro学区教育委員会への書簡で、Americans Unitedの弁護士は、公立学校での創造論教育を否定する判例を挙げている。この書簡のコピーは、Todd Petrey教育長にも送られた。「連邦最高裁及び連邦下級裁判所は、恒常的かつ明確に、創造論や創造科学やインテリジェントデザインのような、生命の起源についての宗教観を、進化の科学理論の代替理論として、公立学校で合法的に推進することはできない。」
...

[Americans United Warns Ohio School Board To Keep Creationism Out Of Science Classes (2013/06/13) on Americans United]
Americans Unitedの弁護士は、Kitzmiller et al v. Dover Area School District et al(2005)でも重要な役割を果たしている。オハイオ州Springboro学区教育委員会が創造論教育を断念するのが、誰にとっても安上がり。
posted by Kumicit at 2013/06/14 08:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ID: General | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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