なんとなく、言えることは言った気もしないでもないけど...
東京電力の「
福島第一原子力発電所構内での計測データ|アーカイブ」には、2011年3月11日〜21日のニュースリリースは残っておらず、
モニタリング追加・修正データ(3月11日〜21日)の形で修正追加された値が置かれている。
そこで、
www.archive.orgを見たところ、2011年3月25日のスナップショットが残っていた。
福島第一・第二原子力発電所モニタリングによる計測状況 (2011/03/25時点)
これらから、最もデータ数の多い「正門付近」の線量と、ニュースリリースのデータ公表(**現在)をグラフにしてみた(公表までには1時間程度かかっていると思われるので、たとえば、3/15 13:30時点のデータを見れるのは14:30頃)。
ここで注目すべきは、最も多く放射性物質が放出されたイベント(2011年3月15日 6:00頃〜12:00頃)のデータが13:30時点(おそらく公表は14:30頃)として公表されていること。
その頃には、既に白河市および郡山市には放射性物質が流入していた。そして、そのことは16:00頃に福島県が公表していた。
==>
最初の一週間くらいの福島県の発表情報サルベージ中... (2011/08/27)
その後の流れは....
09:00 [福島第1] 正門付近で11930μSv/hを観測
11:00 [官邸] 20〜30kmに屋内退避指示
14:30? [東電] 最も多く放射性物質が放出されたイベント(2011年3月15日 6:00頃〜12:00頃)のデータを公開
14:30? [SPEEDI] 北西方向に細長く伸びる予測を算出し、各部署に展開
19:00? [福島県] 観測値公開(7方部第3報): 17:00に福島市で20.26μSv/h
21:00? [福島県] 観測値公開(その他第1報)]: 18:20に飯館村で44.7μSv/h
23:00? [福島県] 観測値公開(7方部第5報): 22:00になっても福島市で20.70μSv/h
「なるべく屋内に居てください」
これらをまとめると、飯館村に出すことができた警告(3/15〜3/16)は以下のようになる。
東電の公表が遅めだったことから、SPEEDIで警報を出すことによって稼げる時間はあまりない。
そして、実際に飯館村の積算被曝量(3/15〜5/31)が積もって至った過程は...
実測値(1時間値)が1時間遅れで公開されている状況の下で、被曝量が積もっていったことは明らか。刻々と被曝量が積もっていることを誰もが知りうる状況で、
飯館村と官邸の間の調整に1か月を浪費したことによるもの。
関連エントリ
posted by Kumicit at 2012/04/28 10:18
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