AiGのサイトのコンテンツはほとんどは雑誌や書籍やDVDの形で販売されているもののである。独自コンテンツはKen Hamのブログなどわづか。
逆に言えば、雑誌記事はWebサイトでタダで読めるし、単行本の内容もけっこうWebサイトにアップされている。DVDもわずかながらストリーミングで見れるようになっている。これは、とおりすがりに商品を1個売りつけるよりも、リピーターを確保することを狙っているつくりだろう。DVDの価格は聞き捨ててもよい程度の$13程度と、リピーター狙いの設定か?
で、AiGが販売する世界観はSFに近く
- 大嘘をつく (地球の年齢6000年で、6日間で世界は創造された)
- ついた大嘘に忠実に
- それ以外はリアルに (Ron Wyattみたいなのはゴミ箱行き)
Webサイトの演出面でも、
- キリスト像や神様を前面に押し立てない
- 統一されたデザイン
- トンデモっぽく見えない
Ken Hamのトークを見ても、おどろおどろしさや、説教くささはない(ひげが濃くて猿っぽい顔と、オーストラリアなまりも含めて)。トークそのものはわりと低予算で作られていると思われるが(直営ミュージアムの講演会場を使った、凝った映像を使わないもの)、チープな印象はあまり感じさせない。トンデモフリークではなく一般人を顧客とした商売ということだろう。
また、進化論系のニュースには必ず反論するニュースリリースを迅速に掲載する。これはインテリジェントデザインを含めて創造論サイトすべてに共通するところだ。インテリジェントデザイン運動だと、攻撃対象に対して反論するという文体をとるのが普通なのに対して、AiGは顧客向けの文章になっていること。たとえば、トルコの四足歩行家族についてのBBCの番組についてのAiGニュースリリースの「A feet of imagination」でも、BBCや科学者に反論を述べる形式ではない。あくまでも客商売メイン。
書籍・DVD販売が主たる活動なので、インテリジェントデザイン運動と違って、州議会に反進化論州法を作らせたり、教育委員会に創造論を教えろと言ったりしない。そもそも米国民の半数は若い地球の創造論を信じている。それを顧客にしているのだから、金にならない戦いをする必要もないのだろう。
さて、KumicitがこのAnswers in Genesisを巡回先にしているのは:
- インテリジェントデザインと進化論の位置関係を測定するための基準点。Q&Aが幅広くカバーされていて、かつ非常によく整理されているので、主張の確認が容易にできるので基準点としてとても便利。
- かつての創造科学の本拠地Institute for Creation Researchと違って、本を買わなくても、ネタをすべて読める。
- 時代遅れな創造論者の主張を批判するネタ[Arguments we think creationists should NOT use]が揃っている。
- もちろん、アホな主張もちゃんと豊富にそろっている
この「Arguments we think creationists should NOT use」は、競合する創造論販売業者に対する攻撃も兼ねていると思われる。特に、擬似考古学者Ron Wyatt[wiki]やCarl Baugh[]に対する攻撃は強め。すなわち、進化論サイトと同じ主張で、この2名を批判する。
偶然、流れ弾がインテリジェントデザインのDr. William Dembskiにあたったこともある。
==>忘却からの帰還:Dembskiの"自爆"の記録が見つかる
このあたりは、進化論専用wikiであるEvowikiが[以下のように評するところでもある:
AiG, Answers in Genesis, started as an Australia-based creationist group which was considered by scientists as 'the best of a bad bunch'; while their a priori commitment to Biblical inerrancy and authority would always prevent them from doing real science, they did make more of an effort than most other YECs to identify and eliminate scientific errors in Creationist dogma. They used to have pages Arguments we think creationists should NOT use and Maintaining Creationist Integrity.
Answers in Genesisは、科学者が"悪の束の中の最善"と考えるオーストラリアの創造論者グループが立ち上げたものである。アプリオリに聖書の無謬性と権威を認めるので、真に科学することができないが、創造論のドグマから科学的誤りを見つけて排除することをどの"若い地球の創造論"者よりも努力している。
http://wiki.cotch.net/index.php/Answers_in_Genesis
まさにこれに尽きる。というか、これが大嘘に忠実・周辺はリアルというSFになっている理由である。

